科目ナンバー
33E1102
科目名
プランクトン学
担当教員名・資格
荒 功一【教授】
単位数
2
配当年次
1年生
必修・選択
選択
開講学期
後期
学科・クラス指定等
海洋生物学科のみ履修可能
履修条件
参考書「生物海洋学入門」により予習しておくこと。
授業の概要
スライドの映写を主体として講義形式で講述し、画像、ビデオ、アニメーションなどで理解を助ける。学生の質問にはその都度回答し、講義終了後にも対応する。
学びのキーワード
海洋生態系、植物プランクトン、動物プランクトン、食物連鎖、物質循環、エネルギー転送
授業の目的
1)海洋にはいかに多種多様なプランクトンが生息しているかを認識し、分類群ごとの分類学・生物学・生態学的特徴を習得する。2)プランクトンの生態とそれらの生息環境要因の特性を習得する。3)海洋生態系における生物生産・食物連鎖・物質循環・エネルギー転送の基本概念を習得する。4)海洋においてプランクトンが関わる様々な現象の過程・機構を習得する。5)プランクトン学に関わる基礎的な専門用語を習得する。海洋生物資源応用コースの学習・教育目標「(D)-① 海洋環境の特性を理解し、これに関わる物質の分析および影響評価について説明できるとともに、地球環境における海洋の重要性を把握し、海洋環境の悪化原因とその対応策について指摘できる。」に相当する。
授業方法
授業で取り扱うプランクトン各分類群の代表的な生物の写真や図表はプリントにして配布し、スライドを用いて詳細に説明する。主要箇所については、数回のレポートを課し予習・復習を促す。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • プランクトン各分類群の生物・生理・生態学的知見と生息環境要因の特性、およびこれら生物群が関わる様々な現象の過程・機構を理解することを目標とする。
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

ガイダンスを実施するとともに、イントロダクション、プランクトン学の概念と研究の歴史について理解する。

海洋にはいかに多種多様なプランクトンが生息しているかを授業前後に参考書「生物海洋学入門」などで予習(2時間)、授業後に配布プリントなどで復習(2時間)する。

240分
2

海洋の生態区分と海洋生物の生態学的分類について理解・習得する。

授業前に『レポート1 海洋生物の生態学的(生活様式に基づく)分類:プランクトン、プリューストン、ニューストン、ネクトン、ベントス、エピフローラ、エピファウナ、インファウナ』を作成(2時間)・提出する。授業後に配布プリントと返却済みレポート1を照合して復習(2時間)する。

240分
3

水柱環境(漂泳区)の低次生産を担う様々なプランクトン
1)独立栄養過程: 植物プランクトンの分類学的・生物学的・生態学的特徴について理解・習得する。

授業前に『レポート2-1 植物プランクトンの分類学的・生物学的特徴:藍藻類、クリプト藻類、渦鞭毛藻類』を作成(2時間)・提出する。授業後に配布プリントと返却済みレポート2-1を照合して復習(2時間)する。

240分
4

水柱環境(漂泳区)の低次生産を担う様々なプランクトン
2)独立栄養過程: 一次(基礎)生産と環境要因について理解・習得する。

授業前に『レポート2-2 植物プランクトンの分類学的・生物学的特徴:ハプト藻類、珪藻類、ラフィド藻類』を作成(2時間)・提出する。授業後に配布プリントと返却済みレポート2-2を照合して復習(2時間)する。

240分
5

水柱環境(漂泳区)の低次生産を担う様々なプランクトン
3)独立栄養過程: 一次(基礎)生産の季節的・地理的変動について理解・習得する。

一次(基礎)生産と環境要因について授業前に参考書「生物海洋学入門」などで予習(2時間)、授業後に配布プリントなどで復習(2時間)する。

240分
6

水柱環境(漂泳区)の低次生産を担う様々なプランクトン
4)独立栄養過程: 一次(基礎)生産測定法について理解・習得する。

一次(基礎)生産の季節的・地理的変動、一次(基礎)生産測定法について授業前に参考書「生物海洋学入門」などで予習(2時間)、授業後に配布プリントなどで復習(2時間)する。

240分
7

水柱環境(漂泳区)の低次生産を担う様々なプランクトン
5)従属栄養過程: 動物プランクトンの分類学的・生物学的・生態学的特徴-1(原生動物、刺胞動物、有櫛動物、軟体動物など)について理解・習得する。

授業前に『レポート3-1 動物プランクトンの分類学的・生物学的特徴:原生動物、刺胞動物』を作成(2時間)・提出する。授業後に配布プリントと返却済みレポート3-1を照合して復習(2時間)する。

240分
8

水柱環境(漂泳区)の低次生産を担う様々なプランクトン
6)従属栄養過程: 動物プランクトンの分類学的・生物学的・生態学的特徴-2(節足動物、毛顎動物、脊索動物、棘皮動物など)について理解・習得する。

授業前に『レポート3-2 動物プランクトンの分類学的・生物学的特徴:節足動物、毛顎動物、脊索動物』を作成(2時間)・提出する。授業後に配布プリントと返却済みレポート3-2を照合して復習(2時間)する。

240分
9

水柱環境(漂泳区)の低次生産を担う様々なプランクトン
7)従属栄養過程: 動物プランクトンの生活史、分布・鉛直移動について理解・習得する。

動物プランクトンの生活史、分布・鉛直移動について授業前に参考書「生物海洋学入門」などで予習(2時間)、授業後に配布プリントなどで復習(2時間)する。

240分
10

水柱環境(漂泳区)の低次生産を担う様々なプランクトン
8)従属栄養過程: 動物プランクトンの生理生態(摂餌・消化・排泄・呼吸)について理解・習得する。

動物プランクトンの生理生態(摂餌・消化・排泄・呼吸)について授業前に参考書「生物海洋学入門」などで予習(2時
間)、授業後に配布プリントなどで復習(2時間)する。

240分
11

水柱環境(漂泳区)の低次生産を担う様々なプランクトン
9)従属栄養過程: 生物量と生産率の季節的・地理的変動、生産率測定法について理解・習得する。

生物量と生産率の季節的・地理的変動、生産率測定法について授業前に参考書「生物海洋学入門」などで予習(2時間)、授業後に配布プリントなどで復習(2時間)する。

240分
12

海洋水柱環境(漂泳区)生態系の基本概念 1)食物連鎖(網)について理解・習得する。

授業前に『レポート4-1 海洋水柱環境生態系の低次栄養段階の食物連鎖:(古典的)採食食物連鎖、微生物食物網』を作成(2時間)・提出する。授業後に配布プリントと返却済みレポート4-1を照合して復習(2時間)する。

240分
13

海洋水柱環境(漂泳区)生態系の基本概念
2)物質循環とエネルギー転送について理解・習得する。

授業前に『レポート4-1 海洋水柱環境生態系の低次栄養段階の食物連鎖:(古典的)採食食物連鎖、微生物食物網』を作成(2時間)・提出する。授業後に配布プリントと返却済みレポート4-1を照合して復習(2時間)する。

240分
14

生物現象トピックス: 富栄養化、有機汚濁化、赤潮、青潮などについて理解・習得する。

授業前に『レポート4-2 海洋環境において生物が関与する現象:富栄養化、有機汚濁化、赤潮、貧(無)酸素水塊、青潮』を作成(2時間)・提出する。授業後に配布プリントと返却済みレポート4-2を照合して復習(2時間)する。

240分
15

海域毎の特徴的な生態系について理解・習得する。

海域毎の特徴的な生態系について授業前に参考書「生物海洋学入門」などで予習(2時間)、授業後に配布プリントなどで復習(2時間)する。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
プランクトン各分類群の生物・生理・生態学的知見と生息環境要因の特性、およびこれら生物群が関わる様々な現象の過程・機構を理解することを目標とする。
試験結果にもとづき評価する。
成績評価基準・割合
試験結果にもとづき評価する。
フィードバックの方法
授業内試験実施後に模範解答の掲示ならびに試験問題に関する解説を行い、各自に確認させる。
教科書
指定せず
参考書
關文威・長沼毅(監訳/訳)(2005) 生物海洋学入門 第2版. 講談社サイエンティフィック, 242p.
オフィスアワー
  • 開始期間

    2023/09/19
  • 終了期間

    2024/01/16
  • 開始時間

    • 09:00
  • 終了時間

    • 17:00
  • 曜日

  • 場所

    10号館4階 海洋環境学研究室およびGoogle Classroom

備考

10号館4階 海洋環境学研究室およびGoogle Classroomにて随時受付け
科目の特徴
備考