科目ナンバー
32A1101
科目名
最新の動物学
担当教員名・資格
髙橋 恭子【教授】 畠山 吉則【教授】 岩佐 真宏【教授】 加野 浩一郎【教授】 西村 知良【教授】 岸田 拓士【教授】 細谷 忠嗣【教授】 相澤 修【准教授】 中島 啓裕【准教授】 三谷 奈保【准教授】 中西 祐輔【准教授】 中井 静子【専任講師】 沖 嘉尚【専任講師】 金澤 朋子【助教】 明主 光【助教】
単位数
2
配当年次
1年生
必修・選択
必修
開講学期
前期
学科・クラス指定等
動物学科のみ履修可能
履修条件
授業の概要
動物学分野においては、実験室から地球上のあらゆる環境まで、そしてマクロからミクロなレベルまで、様々な研究が世界中で日々進展し、数多くの知見が産み出されてきている。それらは、教科書には載っていない知的好奇心をくすぐる基礎的なものから、医療や工業、農林水産業、環境などへの貢献といった応用的なものまで多岐にわたる。本講義では、当学科の教員が対象としている基礎から応用までの動物学の各分野における国内外の最新の研究事例について、その研究の発案となる背景から研究手法、成果の詳細と重要性、将来につながる発展性について学習する。毎回各教員がオムニバス方式で担当する。
学びのキーワード
種、進化、分化、再生、ゲノム、獲得形質、免疫、昆虫、野生動物、生態系、行動
授業の目的
動物学分野においては、実験室から地球上のあらゆる環境まで、そしてマクロからミクロなレベルまで、様々な研究が世界中で日々進展し、数多くの知見が産み出されてきている。それらは、教科書には載っていない知的好奇心をくすぐる基礎的なものから、医療や工業、農林水産業、環境などへの貢献といった応用的なものまで多岐にわたる。本講義では、当学科の教員が対象としている基礎から応用までの動物学の各分野における国内外の最新の研究事例について、その研究の発案となる背景から研究手法、成果の詳細と重要性、将来につながる発展性について学習し、理解することを目的とする。
授業方法
スライド、資料等を用いた講述で行う。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 基礎から応用までの動物学の各分野における国内外の最新の研究事例について、その研究の発案となる背景から研究手法、成果の詳細と重要性、将来につながる発展性について理解する。(第1〜15回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

動物の種認識について:生物の基本的単位である「種」について、古典的な種認識〜最新の種認識に関する理論的背景と実践的な方法論を解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
2

動物の形づくりについて:動物はたった1個の細胞 (受精卵) が分裂を繰り返し、それぞれの細胞が「特殊なはたらき(分化)」をもつことによって形づくられる。それらの細胞がどのような仕組みで「特殊なはたらき」をもち、組織、器官および個体を形成するのかについて解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
3

動物集団をゲノムから理解する:DNAシークエンス技術の発展にともなって、集団遺伝学は現在、多数個体の少数の遺伝子座の解析から、比較的少数個体のゲノム全長の解析へと移行する過渡期にある。ゲノム全長の解析でどのようなことが分かるのか、集団ゲノミクス研究の最前線を解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
4

免疫と腸内細菌について:腸内細菌がいかに免疫システムに影響を及ぼすか、また健康・病気との関係について解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
5

昆虫の季節適応について:昆虫が季節に適応するための基本的な性質とそのしくみについて、古典的研究や最新の分子生物学的研究などを解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
6

日本の動物相について:日本の動物相がどのように形作られてきたのかについて、主に昆虫類の分布やDNA比較に基づく研究から解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
7

動物の生態系機能について:動物は、生態系が維持されていくうえで欠かせない役割を担っている。彼らがどのような機能を果たしているのかを概説し、動物の個体数の減少や絶滅が生態系に何を招くのかを具体例を挙げながら解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
8

昆虫と感染性微生物について:昆虫もヒトと同じように病気にかかる。この講義では昆虫に病気を引き起こす微生物について解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
9

獲得形質の伝達について:動物個体が後天的に獲得した形質が子孫へと伝達されるしくみについて、最新の知見を織り交ぜながら解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
10

動物の組織再生について:損傷した組織を再生する能力は生物種によって大きく異なる。再生能力とそのしくみの違いについて、最新の研究を解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
11

腫瘍免疫学について: 動物の持つ免疫システムとその生体に発生する癌との攻防およびその研究成果に基づく最新の癌免疫治療法について解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
12

野生動物の保全と管理について: 野生動物に関するニュースを題材に保全や管理の視点からヒトと野生動物の関係ついて解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
13

貝類の研究からひも解く日本の生態系の変化:東日本大震災が生態系に与えた影響や絶滅危惧種、希少種の個体数変化、アクアリウムが潜在的に運ぶ外来種について最新の結果を解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
14

小型哺乳類の進化のプロセスとメカニズム:野生の小型哺乳類を題材に展開されてきた生物進化の研究について、最新の知見を交えて解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
15

動物の行動発達過程について:動物の成長に伴う行動パターンの変化および行動の発現と消失について研究事例を挙げて解説する。

講義の感想を指定の方法で提出する。
講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
基礎から応用までの動物学の各分野における国内外の最新の研究事例について、その研究の発案となる背景から研究手法、成果の詳細と重要性、将来につながる発展性について理解する。(第1〜15回)
各回の講義後に感想レポート等の課題を提出してもらい、全回分から総合的に評価する。
成績評価基準・割合
各回の講義後に感想レポート等の課題を提出してもらい、全回分のレポートから到達目標を達成しているか、総合的に評価する。
フィードバックの方法
必要に応じて解説等を行う。
教科書
教科書は使用しない。
参考書
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/04/07
  • 終了期間

    2025/07/28
  • 開始時間

    • 16:30
  • 終了時間

    • 17:30
  • 曜日

  • 場所

    各担当教員の研究室あるいはGoogle Classroomを利用

備考

takahashi.kyoko(at)nihon-u.ac.jp
(at) は @ に置き換えて下さい。
科目の特徴
備考