科目ナンバー
32A1102
科目名
動物の多様性
担当教員名・資格
中井 静子【専任講師】
単位数
2
配当年次
1年生
必修・選択
必修
開講学期
前期
学科・クラス指定等
動物学科のみ履修可能
履修条件
準備学習を行い、講義中に提示する小レポートの課題を提出する。
授業の概要
動物の多様性を学ぶ場としてよく利用されるのは、普段は目にすることがない珍しい動物が紹介されている図鑑や動物園、水族館、博物館などである。しかし、身近な環境に生息する動物たちもその生態や行動は多様であり、大変興味深い魅力を持っている。日本の身近な環境に生息するさまざまな動物の多様性を紹介し、なぜ多様性が重視されているのかを講義を通して理解する。
学びのキーワード
生物多様性、動物、生態系
授業の目的
高校までの「生物」で学ぶ動物は、非常に多様で複雑な生物を理解するため、各種の特徴を大きく分類し、体系立てた説明がされている。本講義では、例外的な生態を持つ動物にも着目し、地球上の長い進化史の中でつくり上げられてきた動物の多様性を身近な生物を通して学ぶ。講義を通して、動物がもつさまざまな多様性の実態とその重要性を理解することを目的とする。
授業方法
パワーポイント、資料等を用いた講義を行う。授業中に予習や復習の確認のため小レポートやディスカッションを適宜実施する。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 生物や生態系の多様性の需要性を理解する(第1,5-8,10-12回)
  • 身近な動物にみられる不思議への探求心を養う(第2-4,9,13回)
  • 豊かな生態系を将来に残す意義を説明できる(第14,15回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

ガイダンス:講義の概要とスケジュール、講義の進め方や受講の注意について説明する。動物の多様性を学ぶ意義について、多角的に解説する。

事前準備:多様性の重要性について考える。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
2

動物の多様性序論①:海洋生物から学ぶ多様性。アクセスが容易な海岸でみられる多様な海洋生物について解説する。

事前準備:海洋生物にどのような生物がいるか自身の知識を再確認する。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
3

動物の多様性序論②:身近な海の危険生物から学ぶ多様性。海水浴や釣りなどでケガのリスクのある海洋生物について解説する。

事前準備:海の危険生物にどのような生物がいるか自身の知識の再確認を行う。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
4

動物の多様性序論③:身近な陸の危険生物から学ぶ多様性。公園や里山で遭遇する身近な生物の危険性を解説する。

事前準備:陸の危険生物にどのような生物がいるか自身の知識の再確認を行う。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
5

動物の多様性各論①:里山の危険生物の傾向。動物の多様性各論②:多様性とは。国内の野生動物による被害の解説と、多様性の定義を解説する。

事前準備:里山の害獣被害のニュースを調べる。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
6

動物の多様性各論③:里山の主な野生動物の時間的変化とヒトの関わり。里山における身近な野生動物の生息数の変化を解説する。

事前準備:里山における主な野生動物について調べる。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
7

動物の多様性各論④:生態系サービスとは。生態系サービスについて解説する。

事前準備:豊かな自然を維持する目的を考える。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
8

動物の多様性各論⑤:生態系サービスに関連する生き物の役割。生態系サービスについて生き物の関わりを解説する。

事前準備:生態系の維持における生き物の役割を考える。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
9

動物の多様性各論⑥:文化に根付く多様な自然感と生物の関り。日本の季節行事と生物の関わりを解説する。

事前準備:生き物の特徴や生態系に影響を受けた文化について考える。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
10

動物の多様性各論⑦:種多様性がもたらす経済的なメリットとデメリット。生態系サービスの価値を考える。

事前準備:生物多様性の価値について考える。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
11

動物の多様性各論⑧:植物の多様性と動物の多様な食性。動物生態系を支える植物の役割を解説する。

事前準備:さまざまな動物の食性が生態系に与える影響を考える。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
12

動物の多様性各論⑨:植物生態系と動物生態系の多様な関わり。植物生態系を支える動物生態系の役割を解説する。

事前準備:森林における多様な動物相の役割りを考える。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
13

動物の多様性各論⑩:昔の人が見た多様な生物と生物進化。昔の人と生物多様性の関わりの例を挙げる。

事前準備:化石や未知の生き物への解釈の歴史を想像する。講義の内容をノートにまとめ、復習・理解する。

240分
14

動物の多様性総論①:講義全体のまとめと振り返りを行い、これまでの学習内容の確認(授業内試験)をする。

事前準備:講義内容を復習する。試験の内容を講義資料で再確認する。

240分
15

動物の多様性各論⑪:多様な外来種の分布と影響、動物の多様性総論②:授業内容の振り返り、追加解説を行う。外来種の解説と授業の振り返りを行う。

事前準備:講義の疑問点を確認する。講義を通しての疑問点や確認事項について、質問等で理解を深める。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
生物や生態系の多様性の需要性を理解する(第1,5-8,10-12回)
小レポート、授業内テスト
身近な動物にみられる不思議への探求心を養う(第2-4,9,13回)
小レポート、授業内テスト
豊かな生態系を将来に残す意義を説明できる(第14,15回)
小レポート、授業内テスト
成績評価基準・割合
小レポート・授業内テスト100%。動物がもつ多様性の実態とその重要性を理解できれば合格(60点)
フィードバックの方法
レポートに記載された質問や、より詳しい説明が必要と考えられた講義箇所について、次回の講義の初めに回答の提示や追加説明を行う。
教科書
参考書は必要に応じて授業内で紹介する。
参考書
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/04/11
  • 終了期間

    2025/08/01
  • 開始時間

    • 14:30
  • 終了時間

    • 16:30
  • 曜日

  • 場所

    研究室・講義室またはメールにて対応

備考

問い合わせは随時受付けます(返信には少し時間がかかることがあります)。
担当教員連絡先:nakai.shizuko[at]nihon-u.ac.jp([at]を@に置き換えて送信してください。)
科目の特徴
  • アクティブ・ラーニングを用いた授業
  • 授業内で掲示する課題について、数名でディスカッションを行う
備考
過去の授業内容の補足を行ったり、次回の授業予定の内容を話すなど、シラバスの内容と実際の授業の進行には多少のずれが生じることがあります。