科目ナンバー
32A1104
科目名
生化学
担当教員名・資格
髙橋 恭子【教授】
単位数
2
配当年次
1年生
必修・選択
必修
開講学期
後期
学科・クラス指定等
動物学科のみ履修可能
履修条件
生物、化学の一般的な基礎知識があることを前提として授業を進める。必要な方は、前期授業の復習、リメディアル教育の活用等ご検討ください。
授業の概要
生体を構成する物質の構造や性質について学ぶ。さらに、生体物質の合成・分解・代謝がどのような反応経路で行われるか、生命活動に必要なエネルギーをどのように獲得するかを修得する。また、これらの生化学反応が生体の恒常性維持においてどのような役割を果たすか、疾患との関わりも含めて学習する。
学びのキーワード
糖質、タンパク質、脂質、核酸、複製、合成、分解、エネルギー獲得、恒常性維持
授業の目的
生体を構成する物質の構造や役割を知り、これらの物質を代謝して生体の恒常性を維持する様々な生命活動について、生理的意義に加えて化学反応による物質の合成・分解・変換の側面からも理解できるようにする。生命現象を考えるうえで化学の視点や切り口を持つことができるようになることを目標とする。
授業方法
プロジェクター、プリント、板書を併用して講義を進める。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 生体を構成する物質について、その構造や役割の概要を説明できる。(第1~5回)
  • 生命活動に必要なエネルギーの獲得機構について説明できる。(第6~9回)
  • 生体物質がどのような経路で合成・分解・代謝されるかを理解し、これらの生化学反応と生体の恒常性維持や疾患との関わりを考察できる。(第10~15回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

生体を構成する物資について概要を理解する。

生体を構成する主な物質にどのようなものがあるか調べておく。

240分
2

炭水化物(糖質)について、分類やグルコースの構造、代表的な二糖・多糖を中心に学習する。

炭水化物(糖質)の構造と性質について復習し、まとめを作成する。

240分
3

タンパク質について、構成要素であるアミノ酸、タンパク質の一次・二次・三次構造を中心に学習する。

タンパク質の構造と性質について復習し、まとめを作成する。

240分
4

脂質について、脂肪酸、貯蔵脂質、構造脂質を取り上げて学習する。

脂質の構造と性質について復習し、まとめを作成する。

240分
5

核酸について、ヌクレオチド、DNA、RNAの構造・性質・機能を中心に学習する。

核酸の構造と性質について復習し、まとめを作成する。

240分
6

酵素の生命活動における役割、作用機構、調節機構について学習する。

生体内で作用する酵素の具体例を探し、その酵素の作用機構、調節機構について調べる。

240分
7

解糖系について、化学的反応経路、エネルギー獲得機構としての特徴・生理的意義を学ぶ。

解糖系について、高校の教科書やインターネットで概要を調べておく。

240分
8

クエン酸回路と電子伝達系について、化学的反応経路、エネルギー獲得機構としての特徴・生理的意義を学ぶ。

クエン酸回路と電子伝達系について、高校の教科書やインターネットで概要を調べておく。

240分
9

脂質の消化、吸収、輸送、また、脂肪酸酸化によるエネルギー産生について学習する。

脂質の構造について第4回の授業後に作成したまとめを見て復習しておく。

240分
10

二本鎖DNAの複製、遺伝情報の保持の仕組みについて学習する。

核酸の構造について第5回の授業後に作成したまとめを見て復習しておく。

240分
11

DNAからRNAへの転写の仕組み、遺伝子発現とその調節について学習する。

糖質、タンパク質、脂質の代謝に関わる遺伝子の転写調節の具体例を調べてみる。

240分
12

mRNAからの翻訳によりタンパク質を合成する仕組み、タンパク質の化学的修飾とその生理学的意義について学習する。

授業で扱ったもの以外に化学的修飾によりタンパク質の機能が変化する具体例について調べる。

240分
13

ホルモンによる代謝調節について、水溶性ホルモン・脂溶性ホルモンの作用機構を修得し、ホルモンによるエネルギー代謝の調節の具体例を学ぶ。

授業で扱ったもの以外に生体内で作用するホルモンの具体例を探し、その作用について調べる。

240分
14

生体防御応答を例にとり、生化学的視点から生体物質の調節と生体の恒常性維持の関わりについて学ぶ。また、DNAの変異や代謝異常による疾患、炎症に関わる生体物質などの具体例を取り上げて、生体物質と疾患の関わりを学ぶ。

免疫反応に関わる分子をいくつか挙げ、物質としての特性を調べて比較する。

240分
15

これまでの学習内容の確認。   

これまでの学習内容を復習し、疑問点について調べる。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
生体を構成する物質について、その構造や役割の概要を説明できる。(第1~5回)
筆記試験および授業への貢献
生命活動に必要なエネルギーの獲得機構について説明できる。(第6~9回)
筆記試験および授業への貢献
生体物質がどのような経路で合成・分解・代謝されるかを理解し、これらの生化学反応と生体の恒常性維持や疾患との関わりを考察できる。(第10~15回)
筆記試験および授業への貢献
成績評価基準・割合
筆記試験および授業への貢献に基づいた評価(14回目と15回目の授業内容はスケジュールの都合により入れ替わる場合があります)。生体物質およびそれらの合成・分解・代謝について基本的な概念を理解し、そのコントロールと生体の恒常性維持や疾患との関わりを考察することができていれば合格。
フィードバックの方法
提出された課題に対して授業内で適宜解説を行う。
教科書
指定しない。
参考書
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/09/22
  • 終了期間

    2026/01/26
  • 開始時間

    • 16:30
  • 終了時間

    • 17:30
  • 曜日

  • 場所

    4号館3階研究室あるいはGoogle Classroomにて対応

備考

takahashi.kyoko(at)nihon-u.ac.jp
(at) は @ に置き換えて下さい。
科目の特徴
備考