科目ナンバー
32A1108
科目名
動物系統分類学
担当教員名・資格
岩佐 真宏【教授】
単位数
2
配当年次
1年生
必修・選択
必修
開講学期
後期
学科・クラス指定等
動物学科のみ履修可能
履修条件
授業の概要
地球上の多種多様な動物は、地球の歴史上、いつ頃出現し、どのような系譜を辿って現在まで命を繋げてきたのであろうか。その背景には、祖先種から分岐し派生種が生じるという系統的な時空間的関係が存在する。また絶滅種・現生種を含め、動物にはどのようなグループが存在するのだろうか。動物の“分類学”には古臭いイメージがあるかも知れない。しかし、実際の系統分類学とは、対象の動物が辿ってきた系譜と他の動物との関係性をもとに動物の戸籍を作成し、また戸籍の妥当性を検証することにより過去と現在を結びつける学問である。本講義では、生物学の基礎であるリンネの二名法と学名の意味、α分類・β分類・γ分類の目的、種の定義から種分化のプロセス、動物の起源と系統進化、高次分類と種分類および分類体系、各分類群の生活史特性の概観について学習する。
学びのキーワード
動物、系統、分類、多様性、進化
授業の目的
生物学の基礎である分類学。なぜ生物を分類し、名前をつける必要があるのか。種という単位はどういうもので、どのようにして学名がつけられているのか。分類体系はどのように構築されているのか。生物進化の中でどのようにして多様な動物種が出現してきたのか、その多様性の実態と背景を系統分類学の切り口から理解することを目標とする。
授業方法
スライドおよび板書を用いて講述し、講義内で課題を課す。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 動物における、種という単位、学名の意味について理解し、説明できる。(第1回〜第5回)
  • 動物における分類体系、多様性の創出機構について理解し、説明できる。(第6回〜第15回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

博物学の始まりから現代生物学まで、系統分類学が歩んできた歴史の概略を解説する。

次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
2

分類学とは?:リンネ式二名法とヒエラルキー、学名の意味、α分類学・β分類学・γ分類学とは何か、について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
3

分類体系とは何か?:形質の認識とそれに基づく伝統的分類法について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
4

生物界の基本単位「種」:分類体系のヒエラルキーにおける「種」から高次分類群について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
5

種とは何か?:種の定義と種分化、生物学的種概念と生殖的隔離(交配前隔離と交配後隔離)の理論的背景について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
6

種分化のメカニズム:生殖的隔離が成立するプロセスとその理論的背景について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
7

種分化のメカニズム:主要な種分化の具体例としての同所的種分化、異所的種分化、染色体再配列による種分化ついて解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
8

多様性:多様性をもたらず相同と相似、幼形成熟と幼形進化、収斂進化について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
9

多様性:多様性をもたらす多型、および亜種とはどういうものかについて解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
10

動物の分類体系と進化:発生学的見地からみた各分類群の位置づけと前口動物(各門、前半)について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
11

動物の分類体系と進化:前口動物(各門、後半)について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
12

動物の分類体系と進化:前口動物(節足動物門)について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
13

動物の分類体系と進化:後口動物(棘皮動物門、半索動物門、脊索動物門)について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
14

動物の分類体系と進化:脊椎動物(魚類〜哺乳類)について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
15

動物の分類体系と進化:人類の進化について解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
動物における、種という単位、学名の意味について理解し、説明できる。(第1回〜第5回)
講義内で課す複数回の課題の結果から総合的に評価する。
動物における分類体系、多様性の創出機構について理解し、説明できる。(第6回〜第15回)
講義内で課す複数回の課題の結果から総合的に評価する。
成績評価基準・割合
動物における、種という単位、学名の意味、分類体系、多様性の創出機構について理解しているか、講義内で課す複数回の課題の結果から総合的に評価する。
フィードバックの方法
必要に応じて講義内またはオンラインで回答する。
教科書
教科書・参考書は⽤いない。
参考書
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/09/23
  • 終了期間

    2026/01/27
  • 開始時間

    • 09:00
  • 終了時間

    • 17:00
  • 曜日

  • 場所

    6号館4階 動物自然史分野(岩佐研究室)

備考

随時、iwasa.masahiro[at]nihon-u.ac.jpへメール、または0466-84-3745へ電話をしてください。
科目の特徴
備考