DP・CP1 知識・教養・倫理観 |
DP・CP2 世界情勢の理解 |
DP・CP3 論理的・批判的思考力 |
DP・CP4 問題発見・解決力 |
DP・CP5 挑戦力 |
DP・CP6 コミュニケーション力 |
DP・CP7 リーダーシップ・協働力 |
DP・CP8 省察力 |
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◎ |
○ |
○ |
○ |
回数 | 授業内容 | 授業時間外学習 (準備学習・復習)の内容 |
時間外学習時間数の目安(分) |
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1 |
分子生物学への導入を目的として、遺伝物質であるDNAやその分子構造の発見、セントラルドグマの提唱や多様な分野への応用例など、本学問領域に関する研究の歴史について解説する。 |
準備学習として、高校「生物基礎」で使用した教科書などにおける本講義と関連する箇所を通読することで、DNAやRNA、タンパク質に関して基礎的な知識を確認しておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理してまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
2 |
核酸分子を構成する物質であるリン酸、糖、塩基の化学構造について説明する。また、DNAやRNAの化学的性質やその差異について解説する。さらに、核酸分子の方向性や塩基対形成機構、DNA二重らせん構造の形成の原理について解説する。 |
準備学習として、指定した参考書の講義内容に該当する箇所を事前に通読しておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理してまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
3 |
真核生物に見られるクロマチンや染色体構造の形成機構について説明する。また、クロマチン再構成因子などに関する最新の知見を紹介する。さらに、真核生物のゲノム構造について原核生物のそれと比較しながら説明する。 |
準備学習として、指定した参考書の講義内容に該当する箇所を事前に通読しておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理してまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
4 |
DNA複製機構の原理について解説を行う。DNA複製フォークを形成する分子を説明し、さらに、リーディング鎖、ラギング鎖といった複製フォークにおける非対称性についても解説する。また、DNA合成を担う酵素であるDNAポリメラーゼの特徴について説明する。 |
準備学習として、指定した参考書の講義内容に該当する箇所を事前に通読しておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理してまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
5 |
第2回で学習したRNAの化学的な構造について復習する。真核生物における遺伝子構成や転写開始の分子機構について原核生物と比較しながら解説する。また、RNA合成を担う分子であるRNAポリメラーゼの特徴について解説する。さらに、近年その機能が注目されている小分子RNAに関して最新の知見を交えながら解説する。 |
準備学習として、指定した参考書の講義内容に該当する箇所を事前に通読しておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理してまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
6 |
真核生物の転写調節機構について解説する。真核生物のmRNA合成に関わる5'キャップ構造の付加、スプライシング反応、ポリアデニル化や成熟mRNAの核外輸送に関する分子機構について解説する。また、多様なタンパク質合成に関与する選択的スプライシングに関して具体的な例を示しながら解説する。 |
準備学習として、指定した参考書の講義内容に該当する箇所を事前に通読しておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理してまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
7 |
真核生物の遺伝子発現の調節機構について解説する。特に、アクチベーターやリプレッサーなどの転写調節因子の機能について解説する。また、ペプチドホルモンやステロイドホルモンによる遺伝子発現調節について解説する。さらに、miRNAによる遺伝子発現の転写後調節について解説する。 |
準備学習として、指定した参考書の講義内容に該当する箇所を事前に通読しておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理してまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
8 |
タンパク質翻訳に用いられるコドンや、アミノ酸の化学的な特徴について解説する。タンパク質翻訳のアダプター分子であるtRNAについて説明する。また、タンパク質翻訳の場であるリボソームの分子構造について説明する。真核生物におけるタンパク質翻訳の開始から終結までについて解説する。 |
準備学習として、指定した参考書の講義内容に該当する箇所を事前に通読しておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理してまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
9 |
前回までの講義内容の理解度を問う小テストを実施し、その解説を行う。 |
小テストを実施するため、これまでの学習内容(第1回から8回まで)に関して講義ノートを参考に復習しておくこと(60分)。 |
240分 |
10 |
タンパク質の特徴的な折りたたまれ方であるαヘリックスとβシート構造について具体例を示しながら解説する。タンパク質のドメイン構造やサブユニットについて解説する。タンパク質とその他の生体分子との相互作用について酵素タンパク質を例に解説する。 |
準備学習として、指定した参考書の講義内容に該当する箇所を事前に通読しておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理してまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
11 |
生体内におけるタンパク質合成と分解のバランスについて解説する。生体内における主要なタンパク質分解系であるユビキチン-プロテアソームとオートファジー-リソソームに関して、その分子機構や生理学的意義、疾患との関わりについて最新の科学的知見を示しながら解説する。 |
準備学習として、講義内容に該当する内容を関連書籍やインターネットなどにより事前に下調べしておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理してまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
12 |
DNAメチル化修飾やヒストンタンパク質翻訳後修飾、non-coding RNAをはじめとしたエピジェネティクス遺伝子発現制御機構に関して、X染色体の不活化など具体例を示しながら解説する。昆虫からマウスやヒトなど、様々な動物におけるエピゲノム変異を介した次世代への獲得形質の伝達について具体例を示しながら解説する。 |
準備学習として、講義内容に該当する内容を関連書籍やインターネットなどにより事前に下調べしておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理してまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
13 |
分子生物学を用いた研究法① 生体試料からの核酸の抽出法、制限酵素、DNAクローニング、PCR法の原理や塩基配列決定法などの核酸分子の解析法について、具体的なデータを示しながら解説する。 |
準備学習として、講義内容に該当する内容を関連書籍やインターネットなどにより事前に下調べしておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理しまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
14 |
分子生物学を用いた研究法② 生体試料からのタンパク質抽出法、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動の原理、ウェスタンブロッティングや免疫組織化学をはじめとしたタンパク質検出法など、タンパク質の解析手法について具体的なデータを示しながら解説する。 |
準備学習として、講義内容に該当する内容を関連書籍やインターネットなどにより事前に下調べしておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理しまとめておくこと(120分)。 |
240分 |
15 |
分子生物学を用いた研究法③ RNA干渉による遺伝子ノックダウン法やターゲッティングベクターを用いたノックアウトマウスの作製法、TALENやZFN、CRISPR-Cas9などゲノム編集技術を用いた遺伝子機能の解析法について、具体的な科学的知見を示しながら解説する。また、講義全体を振り返り、これまでの学習内容の確認を行う。 |
準備学習として、講義内容に該当する内容を関連書籍やインターネットなどにより事前に下調べしておくこと(120分)。復習として、講義に使用したスライド内容を講義ノートに整理しまとめておくこと(120分)。講義終了後は、作成した講義ノートを見返して、自身の理解度を確認しておくこと。理解度が低い点に関しては担当教員に対して質問し、内容に関して確実に説明、記述できるようにしておくこと。 |
240分 |
到達目標(再掲) | 成績評価方法 |
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生体を構成する核酸やタンパク質などの構造や機能を理解し、それらについて正確な専門用語を用いて説明、記述できるようになる。(第2〜12回)
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授業内に実施する小テスト(20%)と期末試験(80%)により総合的に評価する。
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生体試料を解析する際の分子生物学的な実験手法を学習し、課題解決のための適切なアプローチについて選択できるようになる。(第13〜15回)
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授業内に実施する小テスト(20%)と期末試験(80%)により総合的に評価する。
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開始期間
終了期間
開始時間
終了時間
曜日
場所
備考
Eメール(aizawa.shu[at]nihon-u.ac.jp)による質問は随時対応する([at]を@にしてください)。