科目ナンバー
32B2105
科目名
応用昆虫学
担当教員名・資格
畠山 吉則【教授】
単位数
2
配当年次
2年生
必修・選択
選択
開講学期
後期
学科・クラス指定等
動物学科のみ履修可能
履修条件
動物学科のみ履修可能

昆虫に関する基礎知識が必要となります。2年生前期必修科目昆虫体系学を受講している必要があります。
授業の概要
昆虫は全生物の約半数を占める節足動物群である.その多くは単に自然環境中で世代を繰り返すだけである。しかしながらその一部はカイコやミツバチなど人間に対して有益な益虫である。その一方で農業作物を加害したり、病院などで病原菌を撒き散らす害虫も存在する。この講義では人間をはじめとする動物に関係する害虫及び益虫をどのように制御するかを講義する.
学びのキーワード
昆虫、昆虫制御、病原微生物、生物的防除、化学的防除、衛生昆虫、農業害虫
授業の目的
人間を含む動物生活に介在する昆虫がどのように影響しているのかを理解し、その制御方法を理解する.
授業方法
講義中に投影したスライドを用いて講義する.また毎回の講義終了後に小テストを実施して理解度を確認する.
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 人間を含む動物とその活動に関与する昆虫のとの関係性を理解する(第1回~3回)
  • 食料を加害する害虫の制御方法を理解する(第4回~11回)
  • 害虫の行動とその影響を理解し、どうすれば害虫による被害を防止できるのかを理解する(第12回~14回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

緒言:
害虫とはなにか、害虫と動物との関わりについて講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
2

害虫の被害と診断、防除:害虫による加害方法やその痕跡から害虫の特定や対策手法の戦略などを講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
3

発生予察と被害解析:性フェロモントラップなどを活用することで害虫がどのように発生しているのかを調査する方法や、発生状況によって被害を予測する方法について講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
4

化学的防除1:
化学農薬(有機合成殺虫剤)の昆虫体内の効果部位や薬剤別の効能について講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
5

化学的防除2(化学的防除使用方法と安全配慮):
化学農薬(有機合成殺虫剤)の種類別による害虫に対する効果を講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
6

生物的防除1天敵:
捕食天敵による害虫の抑制方法について講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
7

生物的防除2線虫:
昆虫感染性線虫による害虫の発症病徴や線虫を用いた防除方法について講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
8

生物的防除3ウイルス:
昆虫感染性ウイルスによる害虫の発症病徴やウイルスを用いた防除方法について講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
9

生物的防除4細菌:
昆虫感染性細菌による害虫の発症病徴や細菌を用いた防除方法について講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
10

生物的防除5糸状菌:
昆虫感染性糸状菌による害虫の発症病徴や糸状菌を用いた防除方法について講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
11

生物的防除6原生動物:
昆虫感染性原生動物による害虫の発症病徴や原生動物を用いた防除方法について講義する。また昆虫媒介性原生動物について講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
12

その他の防除:耕種的防除、遺伝的防除など薬剤や微生物を用いた防除以外の手法について講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
13

遺伝子組換え作物と害虫:遺伝子組み換え作物への殺虫性遺伝子の導入やその活用について講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
14

応用昆虫学の実践:生物的防除による短期的防除、長期的防除の実践と化学的防除を用いた場合の比較などを講義する

講義終了後に小テストを実施し理解を深める.

240分
15

授業内試験および解説

過去14回の講義内容を理解しているのかを確認し、この講義での重要な項目を再度確認し理解を深める.

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
人間を含む動物とその活動に関与する昆虫のとの関係性を理解する(第1回~3回)
小テストおよび授業内試験により評価する
食料を加害する害虫の制御方法を理解する(第4回~11回)
小テストおよび授業内試験により評価する
害虫の行動とその影響を理解し、どうすれば害虫による被害を防止できるのかを理解する(第12回~14回)
小テストおよび授業内試験により評価する
成績評価基準・割合
授業終了後におこなう小テストで40点、15回目に実施する授業内試験で60点の合計100点で評価する.到達目標について理解できていれば合格とする.
フィードバックの方法
講義終了後に毎回小テストを実施し、講義の翌日返却する.小テストには質問欄を設けるておき次回の講義冒頭で小テストの内容および質問欄に記載された内容に対する回答を実施することでフィードバックをおこなう.
教科書
最新昆虫病理学(講談社)
バイオロジカル・コントロール 第2版(朝倉書店)
参考書
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/09/24
  • 終了期間

    2026/01/22
  • 開始時間

    • 14:40
  • 終了時間

    • 16:00
  • 曜日

  • 場所

    講義室および12号館1階 動物学科動物生態保全分野畠山研究室(応用昆虫科学研究室)

備考

hatakeyama.yoshinori[at]nihon-u.ac.jp
科目の特徴
  • 実務経験のある教員による実践的授業
備考