科目ナンバー
32C2101
科目名
動物発生学
担当教員名・資格
加野 浩一郎【教授】
単位数
2
配当年次
2年生
必修・選択
選択
開講学期
前期
学科・クラス指定等
学科指定無し
履修条件
1年次で開講されている動物細胞生物学、動物生理学、動物形態学を履修していることを前提として授業を行う。
授業の概要
地球上には多様な「かたち」をもつ動物が存在するが、いずれも一つの受精卵が細胞分裂を繰り返し、それぞれの細胞が特殊な働きをもつことによって「形づくり」されている。本講義では、動物の形づくりの過程とそのメカニズムについて解説する。また、動物発生学の研究によって得られた知見が、再生、進化、農学、医学、薬学および工学など他分野にどのような応用されているかについても解説する。
学びのキーワード
生殖細胞、受精、初期胚発生、三胚葉の形成、細胞の分化、組織および器官形成
授業の目的
動物発生学は、動物の発生に関する研究を行う生物学の一分野である。本講義では、生殖細胞の形成、受精から個体が成長し、発生する過程を理解することを目的とする。
授業方法
パワーポイントを用いて講義を進める。講義の前半に前回講義した内容を復習することによって、できる限り講義時間内で内容を理解できるように講義を進める。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 動物における生殖細胞の形成、受精から個体が成長し、発生する過程を理解し、説明することができる。(第1〜3回)
  • 生殖細胞の形成、受精、初期胚の発生、細胞分化のメカニズムとそれらの知見を利用した発生工学への展開について理解し、解説することができる。(第1〜12回)
  • 農学および医学において、動物発生学に関連する知識や技術がいかに重要であるかを理解し、説明することができる。(第13〜14回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

1. 動物発生学とは
動物発生学の定義と基本的な概念
発生学の歴史的背景

準備学習:インターネットや参考書を用いて「動物発生学」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
2

2. 生殖細胞の形成と分化
始原生殖細胞の発生と移動
減数分裂と生殖細胞の成熟

準備学習:インターネットや参考書を用いて「生殖細胞の形成と分化」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
3

3.受精から胚形成の仕組み
受精能獲得、先体反応、受精
卵割・胚盤形成のメカニズム

準備学習:インターネットや参考書を用いて「受精および初期胚発生」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
4

4.脊椎動物の初期発生
嚢胚および神経胚の形成

準備学習:インターネットや参考書を用いて「胚葉形成と神経胚形成」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
5

5.脊椎動物の初期発生
中胚葉と内胚葉の形成

準備学習:インターネットや参考書を用いて「中胚葉と内胚葉の形成のメカニズム」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
6

6.細胞分化のメカニズム
遺伝子発現と細胞分化
シグナル伝達経路と細胞分化

準備学習:インターネットや参考書を用いて「細胞分化」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
7

7.組織および器官形成
幹細胞システム
組織および器官形成のメカニズム

準備学習:インターネットや参考書を用いて「組織および器官形成」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
8

8.環境と発生について
微小環境要因が発生に及ぼす影響について

準備学習:インターネットや参考書を用いて「発生と微小環境」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
9

9.細胞間相互作用
パターン形成、ホルモンが仲介する発生、成長の様式と発ガン

準備学習:インターネットや参考書を用いて「細胞間相互作用」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
10

10.発生と再生
発生と再生の共通性
種による再生能力の違いについて

準備学習:インターネットや参考書を用いて「発生と再生」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
11

11.発生の異常とそのメカニズム
先天性の異常とその原因
発生の異常を制御することによって正常な発生を知る

準備学習:インターネットや参考書を用いて「発生の異常(奇形)とその原因」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
12

12.進化と動物発生学の関連性について
発生の進化的変遷、動物発生学的視点から見た進化について

準備学習:インターネットや参考書を用いて「進化と動物発生学」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
13

13.動物発生学における最新の研究
最近、報告された動物発生学の研究について解説する。

準備学習:インターネットを用いて「最近の発生学のトピック」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
14

14.倫理と動物発生学
遺伝子工学、発生工学(バイオテクノロジー)への応用

準備学習:インターネットや参考書を用いて「倫理と発生学」について調べる。
復習:小テストの結果をもとして、理解不足の部分の復習を行う。

240分
15

これまでの講義内容のまとめ

準備学習:各講義での小テストの結果を見直す。
復習:学期末試験で理解不足の部分を復習する。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
動物における生殖細胞の形成、受精から個体が成長し、発生する過程を理解し、説明することができる。(第1〜3回)
各講義で実施するClassroomによる小テストと学期末試験によって評価をする。
生殖細胞の形成、受精、初期胚の発生、細胞分化のメカニズムとそれらの知見を利用した発生工学への展開について理解し、解説することができる。(第1〜12回)
各講義で実施するClassroomによる小テストと学期末試験によって評価をする。
農学および医学において、動物発生学に関連する知識や技術がいかに重要であるかを理解し、説明することができる。(第13〜14回)
各講義で実施するClassroomによる小テストと学期末試験によって評価をする。
成績評価基準・割合
小テスト(80%)、学期末試験(20%)。知識量のみを問うことはしない。動物の発生にかかわる生命現象を体系的に60%以上理解できれば合格(60点)とする。
フィードバックの方法
授業の前半に前回の授業の概要を説明して理解を深めます。また、Classroomに配信した毎回実施する小テストについて解説する。
教科書
講義内容にかかわる資料を配布あるいは配布する。
参考書
ギルバート発生生物学第10版(阿形・高橋訳)
メディカルサイエンスインターナショナル社
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/04/18
  • 終了期間

    2025/07/25
  • 開始時間

    • 16:30
  • 終了時間

    • 17:30
  • 曜日

  • 場所

    4号館2階の動物学科(動物細胞免疫分野 加野研究室)で随時対応する。Eメールによる質問にも対応する。

備考

kano.kouichirou(at)nihon-u.ac.jp 「(at)は@に置き換えてください」
科目の特徴
  • ICTを用いた授業
  • 対面式授業ではスマートフォンを用いて授業を行う。Classroomを利用した小テストを実施する。
備考