科目ナンバー
32C2102
科目名
免疫生物学
担当教員名・資格
髙橋 恭子【教授】
単位数
2
配当年次
2年生
必修・選択
選択
開講学期
前期
学科・クラス指定等
学科指定無し
履修条件
生物学の基礎知識を有することを前提として授業を行う。
授業の概要
体を病原体から守るために備わっている免疫系のしくみとはたらきについて、以下の内容を学習する。免疫系による異物の識別、自然免疫と獲得免疫、抗原特異性、免疫記憶などの基本概念を解説する。また、免疫に関わる組織や細胞と、それらの細胞により引き起こされる生体内での様々な免疫応答について特徴と役割を理解する。免疫応答が生体内でどのように調節されているか、さらに、その異常・変調と疾患の関係を理解し、免疫応答のコントロールを介した疾患の予防・治療の可能性について考察する。
学びのキーワード
自然免疫、獲得免疫、リンパ球、抗体、サイトカイン、免疫寛容、粘膜免疫、アレルギー、自己免疫疾患
授業の目的
免疫系のしくみとはたらきについて理解を深めるために、免疫細胞や免疫応答についての基本概念を修得し、それを基盤として免疫の恒常性が維持される仕組みや免疫の異常・変調と疾患の関係について考察できるようになる。
授業方法
プロジェクター、プリント、板書を併用して講義を進める。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 免疫に関わる組織、細胞、分子について、それぞれ特徴と機能を説明できる。(第1回~第2回)
  • 自然免疫応答と獲得免疫応答、免疫記憶、免疫寛容など免疫反応の基本概念を説明できる。(第3回~第11回)
  • 免疫応答のコントロールを介した疾患の予防・治療の可能性について議論することができる。(第12回~第15回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

免疫とは?
授業への導入として、感染症、ワクチン、白血球などを話題として取上げる。

免疫が関わる身近な事柄について事前に検索してみる。

240分
2

免疫学の基礎概念(免疫組織、免疫細胞、抗原、自己と非自己の識別)を学ぶ。

自己と非自己の識別機構について授業後に整理してまとめる。

240分
3

自然免疫系と獲得免疫系のそれぞれの特徴を学ぶ。

事前に自然免疫と獲得免疫の英語名称を調べ、どのような意味合いで命名されているか考えておく。

240分
4

自然免疫に関わる細胞と分子について学習する。

前週の授業のうち、自然免疫の部分を事前に復習しておく。

240分
5

リンパ球の特徴とはたらきを学習する。

前々週の授業のうち、獲得免疫の部分を事前に復習しておく。

240分
6

T細胞の分化と機能について学ぶ。

授業内で取りあげたT細胞集団について、授業後に一覧表にまとめてみる。

240分
7

抗体の構造と機能について学ぶ。

授業後に抗体の構造について模式図を書いて復習する。

240分
8

サイトカインとケモカインのはたらきについて学習する。

サイトカイン、ケモカインの具体例を事前に1つ調べておく。

240分
9

免疫寛容、抑制性免疫応答を取り上げ、その生理的意義や機構を学習する。

免疫抑制が必要な場面はどのような場面か事前に考えて列挙してみる。

240分
10

粘膜免疫系の役割と特性について学習する。

粘膜組織とはどのような組織を指すのか事前に調べる。

240分
11

腸管免疫系の特徴、腸内細菌と免疫の関係について学ぶ。

腸内細菌に関する最近のトピックについて事前に調べてみる。

240分
12

免疫の異常による疾患として、アレルギーを取り上げる。

授業後に、アレルギーにおける免疫応答と病原体感染時の免疫応答を比較することにより、アレルギーの特徴について復習する。

240分
13

免疫の異常による疾患として、自己免疫疾患を取り上げる。

自己免疫疾患にどのようなものがあるか前もって調べてみる。

240分
14

免疫応答のコントロールを介した疾患の治療、予防の可能性について学習する。

授業後、免疫応答のコントロールを介した疾患の治療・予防のさらなる例について考えてみる。

240分
15

これまでの学習内容の確認

疑問に思った点について調べる。また、理解が十分でないと感じた部分について復習する。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
免疫に関わる組織、細胞、分子について、それぞれ特徴と機能を説明できる。(第1回~第2回)
筆記試験および授業への貢献
自然免疫応答と獲得免疫応答、免疫記憶、免疫寛容など免疫反応の基本概念を説明できる。(第3回~第11回)
筆記試験および授業への貢献
免疫応答のコントロールを介した疾患の予防・治療の可能性について議論することができる。(第12回~第15回)
筆記試験および授業への貢献
成績評価基準・割合
筆記試験および授業への貢献に基づいた評価(14回目と15回目の授業内容はスケジュールの都合により入れ替わる場合があります)。免疫生物学の基礎的な概念を理解し、免疫応答の制御機構について考察することができていれば合格。
フィードバックの方法
提出された課題に対して授業内で適宜解説を行う。
教科書
指定しない。
参考書
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/04/14
  • 終了期間

    2025/07/28
  • 開始時間

    • 16:30
  • 終了時間

    • 17:30
  • 曜日

  • 場所

    4号館3階研究室あるいはGoogle Classroomにて対応

備考

takahashi.kyoko(at)nihon-u.ac.jp
(at) は @ に置き換えて下さい。
科目の特徴
備考