科目ナンバー
32C2106
科目名
応用免疫学
担当教員名・資格
中西 祐輔【准教授】
単位数
2
配当年次
2年生
必修・選択
選択
開講学期
後期
学科・クラス指定等
動物学科のみ履修可能
履修条件
動物学科のみ受講可能。2年生前期の「免疫生物学」の単位を修得し、基本的な免疫の仕組みを理解していることを前提に講義を進める。タブレットかノートパソコンを持参することが望ましい。
授業の概要
生体に備わる免疫システムの最も基本的な働きは感染防御である。免疫システムを司るそれぞれの免疫細胞が果たす役割がどのようにして明らかになってきたか、歴史やコロナ禍を振り返りながら解説する。また、がんなど近年明らかになってきた様々な病態と免疫系との関連を学ぶ。
学びのキーワード
自然免疫、獲得免疫、感染症、ウイルス、ワクチン、がん免疫
授業の目的
生体防御における免疫システムを理解することを基本に、ワクチンの作用機序、がん免疫の発展など最新の免疫学の発展について学ぶ。また、グループディスカッションを通して、次のパンデミックへの備えや将来の医療がどのようにあるべきかを考え、発表することを目的とする。
授業方法
配布資料、スライドを用いて説明する。グループディスカッションではパワーポイントを利用して発表資料を作製し、プレゼンテーションを行う。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • ワクチンやがん免疫など免疫システムを利用した感染予防法や疾患治療法について理解することができる(第2回ー第14回)。
  • 免疫学を通して感染症やがんなどの疾患を捉え、次のパンデミックや将来の医療に備えた科学リテラシーを養うことができる(第2回ー第14回)。
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

ガイダンス:本講義の狙い、科学リテラシーとは何か、グループディスカッションの方法について概説する。

2年次前期に履修した免疫生物学の講義資料を通読しておくこと。

240分
2

免疫学概論Ⅰ:自然免疫系免疫細胞の働きやその細胞に発現する病原体センサーの役割を中心に概説する。

配布資料を用いて予習または復習する。

240分
3

免疫学概論Ⅱ:獲得免疫系免疫細胞の働きや抗体による病原体排除機構およびその誘導メカニズムについて概説する。

配布資料を用いて予習または復習する。

240分
4

免疫学概論Ⅲ:免疫システムが自己、非自己を見分ける仕組みを主要組織適合複合体(MHC)を中心に概説する。

配布資料を用いて予習または復習する。

240分
5

感染免疫Ⅰ:様々な感染症に関して、それぞれの病原体の特徴と免疫反応およびワクチンの開発状況について概説する。

配布資料を用いて予習または復習する。

240分
6

感染免疫Ⅱ:コロナウイルスによるパンデミックがもたらした最新の免疫学の潮流について概説する。

配布資料を用いて予習または復習する。

240分
7

グループディスカッションⅠ:前半の講義内容を踏まえコロナ禍での様々な経験を振り返り感染症対策を検証する。

自身のコロナ禍での経験・疑問点などをディスカッション用にまとめておくこと。

240分
8

成果発表Ⅰ:第7回でのグループディスカッションの成果について発表する。

グループごとに発表準備をしておくこと。

240分
9

がん免疫Ⅰ:がんとは何か、がんを免疫システムを用いて排除するためにはどうような前提条件が必要なのかについて概説する。

配布資料を用いて予習または復習する。

240分
10

がん免疫Ⅱ:がん免疫治療のブレイクスルーとなったチェックポイント阻害剤の作用機序について概説する。

配布資料を用いて予習または復習する。

240分
11

がん免疫Ⅲ:将来のがん免疫療法として期待されている細胞療法について、その最新の研究成果について概説する。

配布資料を用いて予習または復習する。

240分
12

免疫療法:様々な疾患に関する免疫療法の可能性について、最新の研究成果およびその問題点について概説する。

配布資料を用いて予習または復習する。

240分
13

グループディスカッションⅡ:後半の講義内容を踏まえ、最新の免疫療法が抱える問題点およびその解決策について議論する。

後半の講義を踏まえ、自身の考えやアイデアをディスカッション用にまとめてまとめておくこと。

240分
14

成果発表Ⅱ:第13回でのグループディスカッションの成果について発表する。

グループごとに発表準備をしておくこと。

240分
15

これまでの学習内容の確認

これまでの講義内容を復習しておくこと。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
ワクチンやがん免疫など免疫システムを利用した感染予防法や疾患治療法について理解することができる(第2回ー第14回)。
講義・ディスカッションに取り組む姿勢、提出されたレポートから総合的に評価する。
免疫学を通して感染症やがんなどの疾患を捉え、次のパンデミックや将来の医療に備えた科学リテラシーを養うことができる(第2回ー第14回)。
講義・ディスカッションに取り組む姿勢、提出されたレポートから総合的に評価する。
成績評価基準・割合
講義・グループディスカッションに取り組む姿勢(60%)と期末レポートの内容(40%)を総合的に評価する。
フィードバックの方法
グループディスカッションの成果発表の際に質疑応答およびコメントでフィードバックを行う。
教科書
教科書は使用しない。
参考書
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/09/24
  • 終了期間

    2026/01/21
  • 開始時間

    • 16:20
  • 終了時間

    • 17:00
  • 曜日

  • 場所

    4号館3階  動物細胞・免疫分野 中西研究室

備考

講義終了時およびクラスルームからの質問は随時可能とする。メールアドレス:nakanishi.yusuke(at)nihon-u.ac.jp「(at) は @ に置き換えて下さい」
科目の特徴
  • アクティブ・ラーニングを用いた授業
  • グループディスカッションによる討論および発表
備考