科目ナンバー
32D2101
科目名
環境科学
担当教員名・資格
岩佐 真宏【教授】
単位数
2
配当年次
2年生
必修・選択
選択
開講学期
前期
学科・クラス指定等
学科指定無し
履修条件
授業の概要
昨今の環境問題は、ヒトの生産活動に伴う環境破壊による生態系への影響が中心に考えられているが、この生産活動とは無縁な自然現象として生じる物理的、化学的、生物的、宇宙科学的な影響にも起因している。47億年の地球の歴史の中で、人類誕生以前から地球環境は規模を問わず変遷し続けてきているが、その実態についてはメディアでも深く取り上げておらず、あまり理解されていないのが実情である。例えば地球温暖化は炭酸ガスの温室効果によって引き起こされているとされるが、化石燃料の利用がなかった縄文時代は現代よりも平均気温が高かったため、温室効果にのみ温暖化の影響を帰結するのは科学的に合理性がない。そこで本講義では、生物・非生物的要素および自然要素・人為要素に起因する現代の環境問題について、その正しい実態と背景を学ぶ。
学びのキーワード
環境、地理、気候、物質循環、エネルギー、生物的要素、非生物的要素、自然要素、人為要素、自然界の周期
授業の目的
生物・非生物的要素および自然要素・人為要素に起因する現代の環境問題について、その正しい実態と背景の理解を深める。
授業方法
スライドおよび板書を用いて講述し、講義内で課題を課す。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 生物・非生物的要素および自然要素・人為要素に起因する正しい実態と背景を理解し、説明できること。(第1回〜第11回)
  • 現代の環境問題について、地球を取り巻くグローバルな周期変動とその影響を理解し、説明できる。(第12回〜第15回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

序論:生態系とは何か? 環境とは何か?
生態系がどのような進化学的経緯を経て形成されてきたのか、また現在の生態系はどのような意味を持っているのか、解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
2

外来生物問題:外来生物の定義と実態、それらがもたらす影響について、日本における代表的な外来生物を例に挙げながら解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
3

外来生物問題:江戸絵画を中心とした文献から、近代〜現代の日本における身近な動物相と外来生物について解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
4

日本列島の特性1:日本列島の成り立ちの歴史と構造の特徴、地理的・気候的特性について解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
5

日本列島の特性2:日本列島における森林植生の成り立ちとその変遷、および気候区分と植生ついて解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
6

日本列島の特性3:日本列島における土地利用の歴史と環境との関連性、および現代日本が抱える問題点について解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
7

水環境:水域の環境の特徴と水域を中心とした物質循環と生物濃縮・汚染の実態について解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
8

土壌環境:土壌の構造、土壌生物相と栄養段階、土壌汚染のメカニズムについて解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
9

公害問題:日本で発生した主な公害とその原因・経緯について解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
10

放射能と生物への影響:放射能が及ぼす生物への影響について、正しい実態と背景を解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
11

エネルギー:エネルギーの変遷の歴史、これからのエネルギー、およびその問題点について解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
12

周期変動1:地球温暖化に関わる自然界の周期変動(数十年〜数千年周期)について解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
13

周期変動2:地球温暖化に関わる自然界の周期変動(数千年〜数百万年周期)、およびプレートテクトニクスと地質年代について解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
14

大量絶滅:地球の周期変動と環境変化に起因した生物の絶滅について解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。次時限の内容に関して、事前に調べておくこと。

240分
15

まとめ:これまでの授業を総合的に振り返り、解説する。

授業後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解すること。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
生物・非生物的要素および自然要素・人為要素に起因する正しい実態と背景を理解し、説明できること。(第1回〜第11回)
講義内で課す複数回の課題の結果から総合的に評価する。
現代の環境問題について、地球を取り巻くグローバルな周期変動とその影響を理解し、説明できる。(第12回〜第15回)
講義内で課す複数回の課題の結果から総合的に評価する。
成績評価基準・割合
生物・非生物的要素および自然要素・人為要素に起因する正しい実態と背景、および現代の環境問題について、地球を取り巻くグローバルな周期変動とその影響を理解しているか、講義内で課す複数回の課題の結果から総合的に評価する。
フィードバックの方法
必要に応じて講義内またはオンラインで回答する。
教科書
教科書・参考書は用いない。
参考書
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/04/08
  • 終了期間

    2025/07/29
  • 開始時間

    • 09:00
  • 終了時間

    • 17:00
  • 曜日

  • 場所

    6号館4階 動物自然史分野 岩佐研究室

備考

随時、iwasa.masahiro[at]nihon-u.ac.jpへメール、または0466-84-3745へ電話をしてください。
科目の特徴
備考