科目ナンバー
32D2102
科目名
外来動物管理学
担当教員名・資格
三谷 奈保【准教授】
単位数
2
配当年次
2年生
必修・選択
選択
開講学期
後期
学科・クラス指定等
動物学科のみ履修可能
履修条件
動物学科のみ受講可能
授業の概要
外来生物の実態として新たに侵入した生物が拡散・定着するプロセスや種数の推移について学ぶ。遺伝子浸透による在来の絶滅など生態系に与える影響の他、産業や人身など外来生物がもたらす様々な影響について学習する。外来生物の侵入の予測や予防、侵入後の根絶や管理、さらに外来生物を排除した後に起こりうる影響についても学び、外来生物の対策や実践に必要な知識について学ぶ。
学びのキーワード
外来生物、影響、生態系、管理
授業の目的
外来生物が拡散・定着するプロセスや種数の推移、遺伝子や生態系などへの影響、侵入の予測や予防、侵入後の根絶や管理、排除を行ったあとの影響など外来生物の対策や実践において理解しておくべき知識を習得する。
授業方法
必要に応じて印刷物を資料として配付する。スライドを使用して、講義を行う。適宜、理解度チェックとして講義内容に関する小テストを行う。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 外来生物が拡散・定着するプロセスについて理解し、説明できる。(第1~5回)
  • 外来生物による生態系、産業あるいは人身への影響について理解し、説明できる。(第6~9回)
  • 外来生物の管理手法や、管理を実施した後の影響について理解し、説明できる。(第10~15回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

外来生物とは?:なぜ外来生物が問題なのか、外来生物の研究の歴史、外来生物をめぐる用語の混乱について、侵入のプロセスについて学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
2

外来生物の輸送経路と数:輸送ベクターと輸送経路、人為的な分散と自然分散の違い、外来生物の数の経年的な推移について学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
3

散布体(プロパグルス):散布体とは何か、散布体を供給する地域と圧力、生物学的なメカニズムが散布体に与える影響について学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
4

定着の成功、生物学的相互作用の影響:侵入を妨害する要因と侵入を促進する要因のそれぞれについて学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
5

生態学的プロセスと外来生物の拡散:個体数増加、分散、生物学的相互作用および地理的・時期的な不均一性について学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
6

外来生物の進化:輸送を経由することによる遺伝的な変異の獲得と喪失、遺伝的な変異と侵入成功率の関係、侵入した地域への適応と生活史の進化について学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
7

外来生物による影響1:遺伝子浸透(交雑)による問題、交雑のパターン、遺伝子浸透による在来種絶滅のメカニズムについて学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
8

外来生物による影響2:個体、個体群、群集、生態系や景観および地球規模といった様々なレベルで外来生物が与える影響について学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
9

国内における外来生物の影響:外来生物が遺伝子や生態系に影響を与えた国内事例について学ぶ。生態系だけではなく産業や人身にも外来生物の影響がおよぶことを知る。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
10

侵入の予測と予防:予測の限界、リスク分析、リスクが高い種のスクリーニング、リスクが高い輸送ベクターのスクリーニングについて学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
11

外来生物の根絶と管理:根絶と管理の2つの選択肢、対策の原則、根絶確認の困難さ、対策の成功とは何かについて学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
12

国内における対策と管理:国内における外来生物の対策の法的な整備、行政や多様な団体による対策や管理について学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
13

外来生物を排除した後の影響:外来の上位捕食者を排除したことにより外来の中位捕食者が増加するなど、外来生物の対策をしたことによる予期しがたい影響について学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
14

地球規模の気候変動と外来生物:外来生物の輸送、定着、拡散や影響と気候変動との関連について学ぶ。また、気候変動と人の対応との関連について学習する。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
15

これまでの学習内容の確認

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
外来生物が拡散・定着するプロセスについて理解し、説明できる。(第1~5回)
講義中に行う理解度チェックの小テストと試験
外来生物による生態系、産業あるいは人身への影響について理解し、説明できる。(第6~9回)
講義中に行う理解度チェックの小テストと試験
外来生物の管理手法や、管理を実施した後の影響について理解し、説明できる。(第10~15回)
講義中に行う理解度チェックの小テストと試験
成績評価基準・割合
外来生物が拡散・定着するプロセス、その影響、管理手法や、管理を実施した後の影響について理解していれば合格とする(60点以上)。理解度チェックの小テスト(40%)および試験(60%)による。14回目と15回目の授業内容はスケジュールの都合により入れ替わる場合がある。
フィードバックの方法
正解や解説を全受講生に対して示す。
教科書
指定しない
参考書
Invasion ecology, second edition (Wiley Blackwell)
外来生物 生物多様性と人間社会への影響(裳華房)
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/09/24
  • 終了期間

    2026/01/21
  • 開始時間

    • 12:10
  • 終了時間

    • 13:00
  • 曜日

  • 場所

    Classroomの限定コメント、もしくは7号館2階 動物生態・保全分野 三谷研究室

備考

担当教員連絡先:mitani.naho[at]nihon-u.ac.jp([at]を@に置き換えて送信してください。)
※メールやメッセージにすぐに回答できないことがあります。
科目の特徴
  • アクティブ・ラーニングを用いた授業
  • 適宜、理解度チェックを行う。
  • 実務経験のある教員による実践的授業
  • (一財)自然環境研究センターで外来生物対策に関わった経験に基づき、外来生物の管理について解説する。
備考