科目ナンバー
32B3102
科目名
古動物学
担当教員名・資格
岸田 拓士【教授】
単位数
2
配当年次
3年生
必修・選択
選択
開講学期
前期
学科・クラス指定等
学科指定無し
履修条件
授業の概要
動物の進化史においては,現生種のみならず,絶滅種を含めた知見は不可欠である。このうち,主に化石やそれらが出土した地層に関する生物学的情報は極めて重要である。特に絶滅種については,そのさまざまな形態学的・生理学的特徴を化石からしか得ることができず,出土した地層の年代測定とともに,現生種を対象とした動物学研究のアプローチとは大きく異なる部分が多い。本講義では,化石を中心とした絶滅した動物に関する形態,機能及び往時の生息環境への適応的意義と,現生種との系統的,生態学的,生理学的関係について学習する。また地球生命史と多様性の創出機構,大量絶滅などの関係や,日本列島における時代ごとの古動物相についても理解する。
学びのキーワード
地球環境史、人類の歴史、化石、古代DNA
授業の目的
生命の出現から現在までの生物の歴史を俯瞰し、地球環境変動と生物の進化や多様化との関係性を理解し、我々ヒトとは何者なのかを考える。
授業方法
スライド・資料・板書による講述
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 生命の誕生から現在に至るまでの生物の進化を理解する。(第2~8回)
  • 地球環境変動と生物相の変化に関して理解する。(第9~12回)
  • 我々ヒトはどこから来たのかを理解し、どこへ行こうとしているのかを考える。(第13~14回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

地球と生命の歴史:本講義で扱う様々な事例を紹介し、「古動物学」の講義を通して学ぶ事柄を解説する。

次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
2

地層の成り立ちと化石:大陸移動説や地層の成り立ち、化石が残される条件などを解説し、地層や化石からどのようなことが分かるのかを説明する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
3

先カンブリア時代:生命の誕生から性の出現、多細胞化、全球凍結、エディアカラ生物群までを解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
4

カンブリア爆発と脊椎動物の登場:動物の主要な目が出そろったカンブリア紀を舞台に、脊椎動物の登場と進化に関して解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
5

生命の陸上進出:ティクターリクやアカントステガなどデボン紀に登場した初期の四肢動物を中心に、生命の陸上進出に関して解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
6

森林の出現と大絶滅:石炭紀の繁栄とペルム紀末の絶滅を中心に、地球環境変動と生物との相互関係に関して解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
7

中生代:恐竜や翼竜など絶滅爬虫類を中心に、中生代の生態系に関して解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
8

哺乳類の進化:キノドンなど初期の「哺乳型類」の出現から哺乳類の多様化と適応分散に至るまでを解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
9

編年学と古気候学:年輪編年や放射性炭素年代測定など生物試料の年代を測定する方法を紹介し、年輪などから復元された先史時代の気候変動を解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
10

古代DNA:古い生物遺存体からDNAを得る技術である古代DNAに関して紹介し、その研究の最前線を解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
11

先史時代の動物と家畜の起源:マンモスやホラアナグマなど、更新世から完新世にかけて先史時代の人類と共存した動物類を紹介し、大型動物の絶滅や家畜の起源に関して論じる。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
12

日本列島の動物相:後期更新世から完新世にかけて日本列島に生息した動物類を紹介し、彼らの絶滅に関して議論する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
13

人類の歴史1:類人猿と分岐してから現生人類Homo sapiensが登場するまでの人類の歴史に関して解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
14

人類の歴史2:現生人類の分散と集団間交雑の歴史に関して、現在得られている最新の知見に関して解説する。

講義後の内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。次時限の内容に関して、事前に調べておく。

240分
15

まとめ:授業内試験を行い、全回を通した講義内容について総括する。

講義全体を通した内容について、ノートをまとめながら復習、理解する。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
生命の誕生から現在に至るまでの生物の進化を理解する。(第2~8回)
授業内試験および講義内で課すレポート課題の結果から総合的に評価
地球環境変動と生物相の変化に関して理解する。(第9~12回)
授業内試験および講義内で課すレポート課題の結果から総合的に評価
我々ヒトはどこから来たのかを理解し、どこへ行こうとしているのかを考える。(第13~14回)
授業内試験および講義内で課すレポート課題の結果から総合的に評価
成績評価基準・割合
フィードバックの方法
必要に応じて講義内またはメール等で回答する。
教科書
教科書は用いない
参考書
生命の歴史―進化と絶滅の40億年(マイケル・ベントン著、丸善出版Science Palette)
人類と気候の10万年史(中川毅 著、講談社Blue Backs)
交雑する人類(デイヴィッド・ライク 著、NHK出版)
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/09/19
  • 終了期間

    2026/01/16
  • 開始時間

    • 10:30
  • 終了時間

    • 16:30
  • 曜日

  • 場所

    6号館 動物生態・保全分野(岸田研究室)

備考

教員メールアドレス:kishida.takushi[at]nihon-u.ac.jp 「(at) は @ に置き換えて下さい」
科目の特徴
備考