科目ナンバー
32A3101
科目名
生物統計学
担当教員名・資格
沖 嘉尚【専任講師】
単位数
2
配当年次
3年生
必修・選択
必修
開講学期
前期
学科・クラス指定等
動物学科のみ履修可能
履修条件
ExcelやGoogleスプレッドシートなどを利用するため、コンピュータの基本的な操作ができることが推奨される。
授業の概要
生物統計学とは生物集団の観察や生物実験によって得られたデータを解析し、その生物集団のもつ性質や法則を導き出す学問である。本講義では、生物の観察や実験を行なう際の計画法およびそこから得られたデータの統計学的処理と解析法について学ぶ。また、多様性のある生物データを定量的に取り扱うために必要な統計学についても、その考え方や手法の基礎を習得する。生物学的データを解析する際、定量的な評価に関する専門用語や概念の感覚的に理解が必須となるため、ハンズオン形式での演習も行う。
学びのキーワード
標本平均、標本分散、標本標準偏差、偏差平方和、平方根、正規分布,t検定,多重比較,正規分布,相関係数,回帰直線
授業の目的
本講義は、生命科学研究、特に卒業研究を遂行するために必要不可欠な生物統計解析の基本的な方法や知識を習得することを目的とする。
授業方法
生物統計学の基本的な知識を座学で学びながら、統計解析専用のソフトウェアを用いたハンズオン形式での演習・実習を行う。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 統計学の基本的な用語と概念を習得する。(第1〜7回)
  • 統計検定方法の妥当性を判断し、適切に選択できるようになる。(第8〜14回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

現代の生命科学分野における統計解析の必要性について概説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
2

基本的な統計手法である「統計的仮設検定」の基本的な論理について、二項検定の手法をもとに解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
3

有意差の有無を判断する統計検定量について、Wilcoxon-Mann-Whitney (WMW) 検定をもとに解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
4

差がないのに「統計的に有意な差がある」と間違える「第1種の過誤」と、差があるのに「統計的に有意な差はない」と間違える「第2種の過誤」について解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
5

基本的な統計量である、標本平均、標本分散、標本標準偏差について解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
6

統計学で最も基本的な確率分布である、正規分布について解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
7

t分布と母平均μの95%信頼区間について解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
8

最も基本的な検定である、「対応のあるt検定」について解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
9

「独立2群のt検定」もしくは「対応のないt検定」と呼ばれるt検定について解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
10

統計解析専用のソフトウェアを使用して、「P値」について解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
11

最もシンプルで、計算も最も楽な分散分析である、一元配置分散分析について解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
12

多重比較における最も基本的な2つの手法、「Bonferroni補正」と「Tukey-Kramer法」について解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
13

2つの変数、xとy、の関係を調べる手法として、相関分析について解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
14

2つの変数、xとyの関係をシンプルな直線や曲線で要約する手法、回帰分析 (regression analysis) について、もっとも簡単で基本的な「単回帰分析」と呼ばれる手法で解説する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
15

統計解析の実例:統計解析を用いた研究成果について具体的な例をあげて紹介する。

授業内容を復習し、Googleフォームを用いた課題の提出すること。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
統計学の基本的な用語と概念を習得する。(第1〜7回)
実技試験および各授業の課題によって評価する。
統計検定方法の妥当性を判断し、適切に選択できるようになる。(第8〜14回)
実技試験および各授業の課題によって評価する。
成績評価基準・割合
授業内容の理解度を課題やレポートなどの提出物(70%)および実技試験(30%)の点数により総合的に評価する。
フィードバックの方法
Googleフォームの課題に関する質問や解答について、次回の講義時に説明する。
教科書
指定しない。
参考書
実験で使うとこだけ生物統計1 キホンのキ 改訂版, 池田 郁男, 羊土社
実験で使うとこだけ生物統計2 キホンのキ 改訂版, 池田 郁男, 羊土社
基礎から学ぶ統計学, 中原 治, 羊土社
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/04/15
  • 終了期間

    2025/07/29
  • 開始時間

    • 16:00
  • 終了時間

    • 17:00
  • 曜日

  • 場所

    4号館3階 動物生体機構学研究室

備考

授業終了時およびGoogle Classroomからの質問は随時可能とする。
担当教員連絡先:oki.yoshinao[at]nihon-u.ac.jp([at]を@に置き換えて送信してください。)
科目の特徴
備考
14回目と15回目の授業内容はスケジュールの都合により入れ替わる場合があります。