科目ナンバー
32D3102
科目名
動物と社会
担当教員名・資格
三谷 奈保【准教授】 金澤 朋子【助教】
単位数
2
配当年次
3年生
必修・選択
選択
開講学期
前期
学科・クラス指定等
学科指定無し
履修条件
授業の概要
動物とヒトとの関わりは、有史以前から綿々と維持されてきた互いに深い関係である。それは人類が野生動物を食料とした狩猟としての関わりから始まり、さらに野生動物から育種学的に使役動物、産業動物、愛玩動物などを産み出し、さまざまな接点を付加させながら現在まで続いてきている。一方で、ヒトが動物に抱く価値観も時代とともに変容してきており、ヒトと動物の接点もまた変化してきている。それに伴い、その時代に則した軋轢のないヒトと動物の関係が求められるようになってきている。本講義では,人間社会と動物との関わりについて、自然科学、社会科学、人文科学を統合した動物文化史の視点から、その歴史と価値、将来性について学習する。
学びのキーワード
ヒトと動物の関係、価値観、動物観、歴史、野生動物、使役動物、展示動物、産業動物、実験動物、愛玩動物
授業の目的
人と動物の関係の時代による変化や発展、また、人々の動物に対する価値観の変化について理解する。また、自然科学、社会科学、人文科学の統合的な視点から人と動物の関わりに関する知識や知見を学ぶことにより、物事を多角的に捉える力や課題の解決について思考する力を養う。
授業方法
第1~7回は野生動物(三谷)、第8~14回は人間の管理下にある動物(使役動物・展示動物など)(金澤)について学ぶ。必要に応じて印刷物を資料として配付する。スライドを使用して、講義を行う。理解度チェックとして講義内容に関する小テスト、また、講義で紹介した様々な動物とヒトの関係に関する課題に対して自分の意見をまとめる。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 有史以前から続く人間と動物の関係を歴史的な変遷について理解し、説明できる(第2~3回)

  • 動物のカテゴリー、宗教や地域、時代などによる動物に関する様々な価値観や視点について理解し、自分の意見を述べられる(第1回、第4~7回)
  • 動物が人間社会で果たしている役割を理解し、動物との関わりについて説明できる(第8~14回)
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

動物のカテゴリー(野生動物、家畜、展示動物など)について知る。また、野生動物とそれぞれのカテゴリーの違いや特徴を学ぶ。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
2

先史時代~旧石器時代の人間と野生動物について学ぶ。人類による狩猟とこの時代の環境に関する知識を得る。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
3

古代~中世~近代の人間と野生動物について学ぶ。古典にみる動物と人間の関係、中世における狩猟と森林管理、近代における乱獲を支えた自然観についての知見を得る。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
4

キリスト教における動物観について学ぶ。動物裁判、魔女狩りと動物、オオカミの迫害と根絶などに関する知見を得る。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
5

日本における動物観について学ぶ。日本人の野生動物や野鳥の見方に関する知識を得て、キリスト教との違いについて考える。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
6

野生動物に対する人々の価値観について学ぶ。文化や地域による価値観の違いが保全に与える影響や価値観の時代的な変化について理解する。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
7

野生動物の保全における経済や利益とコストについて学ぶ。持続的な保全のための利益とコストの分配や課題についても理解する。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
8

ヒトが動物を使役してきた歴史について解説する。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
9

動物が人間社会で果たしている役割やその背景について学ぶ(使役動物)。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
10

動物が人間社会で果たしている役割やその背景について学ぶ(展示動物)。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
11

動動物が人間社会で果たしている役割やその背景について学ぶ(産業動物)。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
12

動物が人間社会で果たしている役割やその背景について学ぶ(実験動物)。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
13

動物が人間社会で果たしている役割やその背景について学ぶ(愛玩動物)。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
14

動物の人間社会における価値とその役割の変化について考える。

講義で学んだ内容をノートに整理して復習する。次回の講義の内容について調べておく。

240分
15

これまでの学習内容の確認

これまでの授業内容のまとめ資料を読み直し復習すること。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
有史以前から続く人間と動物の関係を歴史的な変遷について理解し、説明できる(第2~3回)

講義中に行う理解度チェックの小テストと試験
動物のカテゴリー、宗教や地域、時代などによる動物に関する様々な価値観や視点について理解し、自分の意見を述べられる(第1回、第4~7回)
講義中に行う理解度チェックの小テストと試験
動物が人間社会で果たしている役割を理解し、動物との関わりについて説明できる(第8~14回)
講義中に行う理解度チェックの小テストと試験
成績評価基準・割合
人間と動物の関係の歴史、動物に関する様々な価値観とその変化、使役動物の役割、について理解し、妥当な意見を述べられれば合格とする(60点以上)。理解度チェックの小テスト(40%)および試験(60%)による。14回目と15回目の授業内容はスケジュールの都合により入れ替わる場合があります。
フィードバックの方法
正解や解説を全受講生に対して示す。
教科書
指定しない
参考書
動物と人間 関係史の生物学.東京大学出版会
日本の動物観.東京大学出版会
Animals and Society, 2nd edition.Columbia University Press
Fundamentals of Conservation Biology, 4th edition. Wiley Blackwell.

オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/04/17
  • 終了期間

    2025/07/31
  • 開始時間

    • 12:10
  • 終了時間

    • 13:00
  • 曜日

  • 場所

    Classroomの限定コメント、もしくは担当教員の研究室

備考

mitani.naho(at)nihon-u.ac.jp
kanazawa.tomoko(at)nihon-u.ac.jp
(at)は@に置き換える
※メールやメッセージにすぐに回答できないことがあります。
科目の特徴
備考