科目ナンバー
32D3104
科目名
動物心理学
担当教員名・資格
福澤 めぐみ【准教授】
単位数
2
配当年次
3年生
必修・選択
選択
開講学期
後期
学科・クラス指定等
動物学科のみ履修可能
履修条件
動物行動学を履修していることが望ましい
授業の概要
動物心理学の起源は19世紀にさかのぼる。初期には動物行動の擬人的解釈が行なわれたが、人間行動の原型を動物に求める実験心理学的研究がおこなわれるようになってから大きく発展した。現在では、人間の動物モデルというよりも、実験的手法を用いて動物自身の特性を検討する研究が盛んになっている。本講義では、動物の心へのアプローチとして、動物の知能研究における歴史、学習心理、感覚、言語習得などについて理解を深める。
学びのキーワード
動物心理、学習理論、学習心理、感覚、コミュニケーション、共感、言語習得 
授業の目的
動物の経験と行動の間に介在する、認知構造や過程などについて知識を深め、ヒトと他の動物のこころの比較を通じてその類似点・相違点を知り、ヒトらしいこころとは何か、また、なぜ・どのように進化してきたのかを理解することを目的とする。
授業方法
授業に関連する資料を配布し、授業はパワーポイントのスライドを用いて実施する。授業内または授業後に理解度確認小テストを実施する。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 動物の経験と行動の間に介在する、認知構造や過程などについて知識を深める(第1回~3回)。
  • 動物の学習理論、学習心理について知識を深める(第4回~6回)。
  • ヒトと他の動物のこころの類似点・相違点について知識を深める(第7回~第14回)。
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

動物心理学の基本概念
動物の世界観や脳と知能の関係性について解説し、動物の心の存在について考えるきっかけを提供する。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
2

動物心理学の歴史展開について①
動物を対象とした心理学の基本概念について、歴史的な観点から理解する。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
3

動物心理学の歴史展開について②
動物を対象とした心理学の基本概念について、学術的な観点から理解する。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
4

動物の学習プロセスについて①
感覚器官による情報の入力と脳における無意識の反応の関係性について理解する。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
5

動物の学習プロセスについて②
動物の学習が成立する過程について、主に随伴性の観点から理解する。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
6

学習プロセスを応用したトレーニングについて
異なる学習タイプを応用して習得された行動様式について理解する。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
7

認知過程①
動物と人の認知過程の共通性について理解する(道具の使用)。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
8

認知過程②
動物と人の認知過程の共通性について理解する(空間や時間の表象)。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
9

動物のコミュニケーションシグナルに影響を与える要因
動物のコミュニケーションについて、コミュニケートすることの利益と不利益の観点から、コミュニケーション行動に影響を与える要因について理解する。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
10

動物の言語習得①
動物と人の認知過程の共通性について理解する(嗅覚・視覚コミュニケーション)。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
11

動物の言語習得②
動物と人の認知過程の共通性について理解する(聴覚コミュニケーション)。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
12

動物のコミュニケーション①
動物と人の認知過程の共通性について理解する(言語習得)。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
13

動物のコミュニケーション②
動物と人の認知過程の共通性について理解する(言語習得)。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
14

動物のコミュニケーションとディスプレイ
動物の生活におけるコミュニケーションの成立について理解する。

準備学習:関連する参考図書を事前に読んでおくこと。
復習:授業で用いた資料等を利用して、講義ノートを整理すること。

240分
15

これまでの学習内容の確認(理解度確認のための授業内期末試験)

すべての講義内容に関する予習および講義後の復習を行うこと。

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
動物の経験と行動の間に介在する、認知構造や過程などについて知識を深める(第1回~3回)。
理解度小テストまたは課題、授業内期末試験により評価する
動物の学習理論、学習心理について知識を深める(第4回~6回)。
理解度小テストまたは課題、授業内期末試験により評価する
ヒトと他の動物のこころの類似点・相違点について知識を深める(第7回~第14回)。
理解度小テストまたは課題、授業内期末試験により評価する
成績評価基準・割合
授業への貢献度20%、講義中の態度と学期末試験80%の総合評価(基礎的知識が理解されていれば合格:60点)
小テスト(または課題)は、講義中もしくは講義後に出題する。
フィードバックの方法
理解度確認小テストならびに授業内期末試験後に、授業時間の中で解説を行う。
教科書
特になし
参考書
適宜、授業中に指示する。
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/09/22
  • 終了期間

    2026/01/31
  • 開始時間

    • 10:00
  • 終了時間

    • 17:00
  • 曜日

  • 場所

    福澤(6号館4階伴侶動物学研究室)

備考

事前にメールで予約することが望ましい。fukuzawa.megumi[at]nihon-u.ac.jp([at]は@に置き換えてください)
科目の特徴
  • ICTを用いた授業
  • Google Classroomを利用して実施する
  • 実務経験のある教員による実践的授業
  • 当該分野において実務経験のある専門家が動物の心へのアプローチとして、動物の知能研究における歴史、学習心理、感覚、言語習得などについて講義する。
備考
授業内容はスケジュールの都合により入れ替わる場合があり、その場合は事前にGoogle Classroomを通じて受講者に周知する。