科目ナンバー
32D3301
科目名
保全生物学実習
担当教員名・資格
中島 啓裕【准教授】 三谷 奈保【准教授】 中井 静子【専任講師】 金澤 朋子【助教】
単位数
1
配当年次
3年生
必修・選択
選択必修
開講学期
集中
学科・クラス指定等
動物学科のみ履修可能
履修条件
動物学基礎実験I・IIおよび野生動物管理学の単位を取得済みのこと
保全生物学の履修をしていること
授業の概要
本実習では、絶滅危惧種の概要の把握と、保全を進めるための研究技法について学ぶ。具体的には、①国内(とくに関東地方の複数県)におけるレッドデータブックを比較・検討し、どのようなプロセスで絶滅が危惧されるに至ったのかについて理解するとともに、②絶滅危惧種の1つであるミゾゴイに注目して、域内保全(自動撮影カメラとGISによる生息分布域の把握)と域外保全(飼育個体の観察を通じた行動分析)で活用される研究技法を身に着ける。
学びのキーワード
GIS、域内保全、域外保全、種分布モデル、レッドデータ
授業の目的
日本(とくに関東地方)における生物多様性の現状について理解したうえで、その保全を進めるうえで不可欠な研究技法を身に着ける。
授業方法
近隣の博物館のバックヤード見学、野生個体・飼育個体の動画観察、パソコン室におけるGIS講習
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 日本(とくに関東地方)における生物多様性の現状について理解する(第8〜9回)。
  • 絶滅危惧種の域外保全を進めるうえでの調査・解析技術を身に着ける(第6〜7回)。
  • 絶滅危惧種の域内保全を進めるうえでの調査・解析技術を身に着ける(第2〜5回)。
授業計画
回数 授業内容
1

全体ガイダンス:実習のスケジュールおよび実施内容についての説明

2

野生動物の域内保全手法:自動撮影カメラデータを用いたGIS実習

3

野生動物の域内保全手法:自動撮影カメラデータを用いたGIS実習

4

野生動物の域内保全手法:野生個体の動画観察

5

野生動物の域内保全手法:野生個体の動画観察

6

野生動物の域外保全手法:飼育個体の動画観察および野生個体との比較

7

野生動物の域外保全手法:飼育個体の動画観察および野生個体との比較

8

近隣の博物館における絶滅危惧種の標本観察および都県間でのレッドリストの相違の把握

9

近隣の博物館における絶滅危惧種の標本観察および都県間でのレッドリストの相違の把握

10

まとめ:実習全体の振り返り

到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
日本(とくに関東地方)における生物多様性の現状について理解する(第8〜9回)。
レポート課題
絶滅危惧種の域外保全を進めるうえでの調査・解析技術を身に着ける(第6〜7回)。
レポート課題
絶滅危惧種の域内保全を進めるうえでの調査・解析技術を身に着ける(第2〜5回)。
レポート課題
成績評価基準・割合
レポート課題(50%)と実習への参加・貢献度(50%)
フィードバックの方法
提出された課題について、全体的な講評や解説を全受講生に対して示す。
教科書
プリント配布
参考書
指定しない
オフィスアワー
  • 開始期間

    2025/09/01
  • 終了期間

    2026/03/31
  • 開始時間

    • 12:00
  • 終了時間

    • 13:00
  • 曜日

  • 場所

    各教員の研究室

備考

事前にメールで連絡すること
科目の特徴
  • アクティブ・ラーニングを用いた授業
  • 実務経験のある教員による実践的授業
  • (一財)自然環境研究センターで動物の分布等の調査を担当した経験に基づき、動物の分布や利用環境について解説する(三谷)
備考
本実習は冬季集中で行う予定である。3年次ガイダンスで日程等について説明する。