科目ナンバー
科目ナンバリングコード:13G4201
科目名
(教)教職実践演習(②)
担当教員名・資格
志澤 泰彦【准教授】
単位数
2
配当年次
4年生/6年生
必修・選択
必修
開講学期
後期
学科・クラス指定等
学科指定無し
4年 教職課程学生
6年 教職課程学生(獣医学科)
履修条件
「履修カルテ」を整理し,自己の実践的課題について確認してこと.
 教職課程履修の4年次生(獣医学科は6年次生)を対象とする.
授業の概要
教職課程の総括を行う.特に「履修カルテ」を用いて教職課程の履修状況を把握し,自己の学修状況を確認する.
教職の意義や教員の役割・責任の再確認,教員の具体的な職務内容や学校の実態等についての理解,教科指導や生徒指導等に関する実践的指導力の定着,教員としての資質・能力を確認するための教職全体にわたる総括的実践演習を行う.
学びのキーワード
教員としての使命感・責任感,社会性や対人関係能力の育成,生徒理解,教科等の指導力の向上
授業の目的
本学部教職課程を履修する中で学んだ中等教育に関する内容と教育実習等で得られた教科指導力・生徒指導力の実践を統合し,使命感や責任感に裏打ちされた確かな実践的指導力を有する教員としての資質・能力を確認することを目的とする.
授業方法
講義,発表,グループ討論,模擬授業,ロールプレイなどを実施する.
オンデマンド授業の場合には,Google ClassroomやZoomを用いて,オンデマンドまたはオンラインにて実施する.
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 〔知識〕(DP1)
    教職の意義や教員の役割・責任,職務内容に関する知識を修得している.

  • 〔技能〕(DP3)
    生徒理解や学級経営等に関する資質・能力を修得している.
    教科内容等の指導力に関する資質・能力を修得している.



  • 〔態度・習慣〕(DP8)
    社会性や対人関係能力(組織の一員としての自覚、保護者や地域の関係者との人間関係の構築に努力することができる.


授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

1.教職課程4年次または6年次前期までの到達度の確認を履修カルテを用いて行う.

《準備学習》4年・6年前期までに記入するべき履修カルテの内容を確認し完成させておく.
《復習》授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
2

2.(その1)教職の意義や教員の役割・責任,職務内容に関する講義・グループ討論(その1)学校行事・課外授業(部活)を中心として実施する

《準備学習》教員の「使命感」「責任感」「教育的愛情」について教育実習の反省を踏まえて予習しておく.
《復習》授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
3

2.(その2)教職の意義や教員の役割・責任,職務内容に関する講義・グループ討論 校務分掌を中心として実施する.

《準備学習》校務分掌の役割と責任について教育実習の反省を踏まえて予習しておく.
《復習》授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
4

3.(その1)社会性や対人関係能力(組織の一員としての自覚、保護者や地域の関係者との人間関係の構築)に関する講義・グループ討論
教職員との関係性を中心として実施する。

《準備学習》教員である前に社会人であることについてのマナーについて予習しておく.
《復習》授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
5

3.(その2)社会性や対人関係能力(組織の一員としての自覚、保護者や地域の関係者との人間関係の構築)に関する講義・グループ討論 
保護者または生徒との関係性を中心として実施する.

《準備学習》教育実習校や母校または地域にある学校との地域社会との連携の実例について調べておく.
《復習》授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
6

4.(その1)生徒理解や学級経営に関する講義・グループ討論
中学校をテーマとして実施する.

《準備学習》生徒指導・進路指導論,教育相談等の授業内容と教育実習における実践との相関についてまとめておく.
《復習》授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
7

4.(その2)生徒理解や学級経営に関する講義・グループ討論
高等学校をテーマとして実施する.

《準備学習》学級経営について,教育実習のときの担任業務と関連付けてまとめておく.
《復習》授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
8

5.(その1)教科指導力に関する講義・グループ討論
中学校理科を中心として実施する.

《準備学習》教育実習における受け持ち科目と各自が履修した教科指導法の内容を関連付けてまとめておく.
《復習》授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
9

5.(その2)教科指導力に関する講義・グループ討論
高等学校理科を中心として実施する.

《準備学習》教育実習における受け持ち科目と各自が履修した教科指導法の内容を関連付けてまとめておく.
《復習》授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
10

6.(その1)模擬授業と相互評価
中学校理科分野を中心として実施する.

《準備学習》模擬授業を実施するための学習指導案を教育実習のときの研究授業の学習指導案を参考に改訂しておく.
《復習》模擬授業の担当学生は、模擬授業に関しての工夫点や苦労点についても聴講した学生と授業終了後に情報の共有を図ること.授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
11

6.(その2)模擬授業と相互評価
高等学校理科または農業・水産分野を中心として実施する.

《準備学習》模擬授業を実施するための学習指導案を教育実習のときの研究授業の学習指導案を参考に改訂しておく.
《復習》模擬授業の担当学生は、模擬授業に関しての工夫点や苦労点についても、聴講した学生と授業終了後に情報の共有を図ること.授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
12

6.(その3)模擬授業と相互評価
中学校道徳を中心として実施する.

《準備学習》模擬授業を実施するための学習指導案を教育実習のときの研究授業の学習指導案を参考に改訂しておく.
《復習》模擬授業の担当学生は、模擬授業に関しての工夫点や苦労点についても、聴講した学生と授業終了後に情報の共有を図ること.授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
13

7.(その1)教員に必要な資質・能力の確認いじめ・不登校など現在の学校の抱える課題について新聞記事等を利用して,グループ討論を実施する.

《準備学習》いじめや不登校に関する最近の新聞記事を収集し,事前に読んでおくこと.
《復習》授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
14

7.(その2)教員に必要な資質・能力の確認生徒指導に関する場面指導の状況を設定し,グループによるロールプレイを実施し,相互評価を実施する.

《準備学習》事前に配布する場面指導のシナリオやロールプレイのシナリオを読み,グループで練習しておく.
《復習》授業の内容について振り返り,総括すること.履修カルテへの追記・修正を実施する.

120分
15

8.教職実践演習における学習内容の最終確認

《準備学習》これまでの授業を総括して,みずからの教職課程における学習の結果をまとめ,履修カルテに記入しておく.

《復習》完成させた履修カルテを卒業後においても折に触れ振り返り,教師としての自らの原点を確認し,課題解決や自己啓発に使用する.

120分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
〔知識〕(DP1)
教職の意義や教員の役割・責任,職務内容に関する知識を修得している.

授業で実施される総合的なグループ討論(関心,意欲,態度)を総合的に評価する.また,各回のまとめとして提出するレポート内容によって評価する.
〔技能〕(DP3)
生徒理解や学級経営等に関する資質・能力を修得している.
教科内容等の指導力に関する資質・能力を修得している.



授業で実施される総合的なグループ討論(関心,意欲,態度)を総合的に評価する.また,各回のまとめとして提出するレポート内容によって評価する.
〔態度・習慣〕(DP8)
社会性や対人関係能力(組織の一員としての自覚、保護者や地域の関係者との人間関係の構築に努力することができる.


模擬授業に関する内容(理解度,説明力)を総合的に評価する.
模擬授業を聴講した側の学生についは,模擬授業に関する評価報告書の内容について評価する.教職実践演習において学んだことをを総括する小論文を課す.
成績評価基準・割合
学習活動への参加の積極性(状況に応じてオンデマンド課題の場合もある)(60%),教育実践記録の状況(20%),小論文レポート試験(20%)によって総合的に評価する.

総合評価の合計が60%で合格(評価C)
フィードバックの方法
教員は,「履修カルテ」の記述に対して,総括的なコメントを記入する.
レポート課題に関しては,添削し講評を行う.
教育実習の振り返りプレゼンテーションに対して,コメントを述べる.
模擬授業に対しては,学生と教員による相互評価を実施する.
教科書
特に指定しない.
参考書
中学校学習指導要領 (平成29年3月告示)文部科学省
中学校学習指導要領解説 理科編 (平成29年7月告示) 文部科学省
高等学校学習指導要領(平成30年3月告示) 文部科学省
高等学校学習指導要領 理科編 理数編 ((平成30年7月告示) 文部科学省

中学校学習指導要領(平成20年9月告示 平成22年11月一部改正)文部科学省
中学校学習指導要領解説 理科編(平成20年9月告示) 文部科学省
高等学校学習指導要領(平成21年3月告示) 文部科学省
高等学校学習指導要領解説 理科編 理数編 (平成21年12月告示) 文部科学省
オフィスアワー
  • 開始期間

    2021/09/22
  • 終了期間

    2022/01/19
  • 開始時間

    • 17:50
  • 終了時間

    • 18:20
  • 曜日

  • 場所

    4号館5階 諸課程(化学)研究室

備考

今年度は,研究室でのオフィスアワーは実施しない.
Google Classroom,Zoom等を用いて,適宜教員と連絡調整してオンラインによってオフィスアワーを実施する.
科目の特徴
  • アクティブ・ラーニングを用いた授業
  • 模擬授業に関しては,学生・教員を交えた講評会を実施し,自由に論議する.
  • 情報リテラシー教育を含む授業
  • 討論の内容に,情報リテラシー教育の重要性についての題材を用いることもある.
  • ICTを用いた授業
  • パワーポイントを用いた模擬授業の実践
  • 実務経験のある教員による実践的授業
  • 担当教員は,高等学校理科の専任教員の経験を生かした実践的授業を実施する
備考
適宜プリントを配信する.
これまでの教職課程全体を俯瞰するため「履修カルテ」に記載した内容について振り返ること.
グループ討論に関しては、事前に討論の内容について連絡するので、その内容に関する情報について積極的に調査しておくこと.
新型コロナ感染症の状況によって,教育実習期間が、前期となる場合と後期となる場合が想定される.このシラバスは原則として,前期に教育実習が実施された場合のものである.後期に教育実習が実施される場合には,別途シラバスを提示することになる.