科目ナンバー
42C1118
科目名
政治と現代社会(02)
担当教員名・資格
佐藤 高尚【非常勤講師】
単位数
2
配当年次
1年生
必修・選択
選択/選択必修
開講学期
後期
学科・クラス指定等
学科指定無し
履修条件
準備学習及び復習として、日頃から講義に関連する政治のニュースをチェックしておくこと。履修条件は特にないが、政治に関心があり、積極的に授業に参加しうる履修者を希望する。
授業の概要
本講義の目的は、政治と現代社会について基本的な見方を学ぶことにある。政治学の基本的な概念を踏まえた上で、それを用いた政治現象の分析・検討をおこなう。受講者の理解度や習熟度により、弾力的に授業を運営していく。
学びのキーワード
①デモクラシー ②国家 ③権力
授業の目的
新聞の政治の記事が理解できるようになること、すなわち学部の教育目標にも示されている「自ら課題を見出し、それを解決する」ための基礎を築くことが、本講義の目標となる。
1 日々の政治に関するニュースを、社会科学としての政治学の観点からとらえることができる。
2 デモクラシーの歴史と特徴を学び、それを現代世界や日本政治と関連付けて説明することができる。
3 政治の基本的なアクター(政党・圧力団体・官僚など)を理解し、その機能について説明できる。
4 現代日本政治の課題とその解決策とを、他地域と比較しつつ、政治学の概念を用いて示しうる。
授業方法
講義形式で行う。 また授業中に意見・感想を求める場合がある。直接発言をもとめたり、資料についてペーパーに書いてもらったりすることがある。また、レポート提出をもとめることがある。 受講者の理解度や習熟度により、弾力的に授業を運営していく予定。
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 日本や国際社会が直面している政治の諸問題を発見し、多様な観点から理解することができる。加えて、国内外の政治的諸課題について、解決策を提案することができる
  • 政治以外の他の社会科学の諸分野はもちろんのこと、生物資源科学の各分野における関心と専門知識を応用して社会に貢献する姿勢とを持ち続けることができる。
  • 地域社会、日本及び世界における政治をめぐる人間の活動の中で、自己の立ち位置や役割を認識し、説明することができる。
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

ガイダンス:授業の進め方について、参考文献案内

事前にシラバスを熟読しておくこと。履修上確認しておきたい点をチェックしておくこと。

40分
2

政党(1):政党の定義・類型、日本における政党

衆議院・参議院のホームページを閲覧し、現時点での日本の政党の勢力分布を把握しておくこと。

240分
3

政党(2):政党制、二党制は本当に政党制のモデル?

日本の各政党のホームページを確認しておくこと。

240分
4

官僚制:政治家と官僚の対立・協力・癒着、族議員

城山三郎『官僚たちの夏』を読んでくること。

240分
5

利益集団:政党との違い、圧力団体、コーポラティズム

日本経団連、連合、農協がどのような政治的活動をしているのかを調べておくこと。

240分
6

政府の役割とその規模:「大きな政府」と「小さな政府」

「大きな政府」と「小さな政府」それぞれのメリットとデメリットを調べておくこと。

240分
7

地域社会の政治:自治体の苦悩、地方分権、市町村合併

居住都道府県内の市町村合併のケースを調べ、合併後の正負の効果を確認しておくこと。

240分
8

政治とマスメディア(1):理論的枠組み、日本の選挙報道

即効薬理論、コミュニケーションの2段階の流れ、議題設定機能ーー以上の概要を調べておくこと。

240分
9

政治とマスメディア(2):否定的報道の影響
*第8回もしくは第9回で中間試験を実施する場合があります。

各新聞社のホームページで直近の衆・参選挙の評価の違いを確認しておくこと。

240分
10

民族とナショナリズム:アイデンティティの政治

E・H・カー『ナショナリズムの発展』を読んでくること。

240分
11

自由主義:二つの系譜、市場原理主義とグローバリズム

ミル『自由論』、もしくはジョン・グレイ『自由主義』を読んでくること。

290分
12

保守主義:20世紀における変容、ブッシュとネオコン、ティーパーティ運動

バーク『フランス革命の省察』、佐々木毅『現代アメリカの保守主義』を読んでくること。

240分
13

社会主義:西欧・中南米左派政権の台頭、格差社会

マルクス『共産党宣言』を読んでくること。

290分
14

グローバリゼーション:金融、環境、国際的連帯

伊豫谷登士翁『グローバリゼーションとは何か:液状化する世界を読み解く』を読んでくること。

240分
15

まとめ:これまでの学習内容の確認

後期の各論点を自分の言葉で説明できるようにしておくこと。

340分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
日本や国際社会が直面している政治の諸問題を発見し、多様な観点から理解することができる。加えて、国内外の政治的諸課題について、解決策を提案することができる
小テストの内容、レポートなど
政治以外の他の社会科学の諸分野はもちろんのこと、生物資源科学の各分野における関心と専門知識を応用して社会に貢献する姿勢とを持ち続けることができる。
小テストの内容、レポートなど
地域社会、日本及び世界における政治をめぐる人間の活動の中で、自己の立ち位置や役割を認識し、説明することができる。
小テストの内容、レポートなど
成績評価基準・割合
授業への貢献度や積極性による評価、小テスト・レポートを総合的に評価する。小テスト・レポートは最大30%まで考慮する(対面授業が実施できない場合は、小テスト・レポートのみで評価する)。内容については、講義の正確な理解(60%)、講義内容と現代事例との適切な関連付け(30%)、独自性(10%)を評価の目安とする。
フィードバックの方法
提出されたペーパについては次回講義内でコメントをする。
GoogleClassroomやLiveCampusを利用してフィードバックをする場合もある。
試験については、期末試験実施後に、授業内で試験問題に関する解説を行う。
教科書
『図録 政治学』、『Next教科書シリーズ 政治学[第3版]』(ともに弘文堂、近刊)をそれぞれ部分的に扱う。前期「政治学入門」とテキストの使用法が異なるので、必ずガイダンスを受講してから購入のこと。なお、講義用ファイルを学内ネットワークで公開予定
参考書
指定しない。適時紹介する予定。
オフィスアワー
  • 開始期間

    2023/09/22
  • 終了期間

    2024/01/19
  • 開始時間

    • 14:25
  • 終了時間

    • 18:15
  • 曜日

  • 場所

    授業前後の講義室(授業実施日に限る)

備考

予約不要。
科目の特徴
  • アクティブ・ラーニングを用いた授業
  • ミニッツ・ペーパーを適宜実施予定。
備考