科目ナンバー
42D1107
科目名
推計学入門(02)
担当教員名・資格
赤嶺 新太郎【専任講師】
単位数
2
配当年次
1年生
必修・選択
選択
開講学期
後期
学科・クラス指定等
学科指定無し
履修条件
数学I,A, Ⅱ,Bの知識があることが望ましいが,必要だと思われる数学についてはその都度説明する. 「統計学入門」の講義の知識はとくに仮定しないが, 高校で習う確率や微分積分について馴染みがあることが望ましい. 
授業の概要
この科目ではデータを統計学に基づいて取り扱う方法を学ぶ.統計的推定と検定の基礎として,データの特徴を記述・整理する方法とデータをもとにして集団についての推測を行う数理的な方法・体系を学ぶ.また,具体例を通して,生物資源科学に関わるデータをどのように扱うかを学ぶ.
学びのキーワード
母集団,標本,平均値,分散,正規分布,標本平均の分布,中心極限定理,母平均・母分散・母比率に関する推定と検定
授業の目的
正規分布などの代表的な確率分布と標本分布を理解し,母平均・母比率などの母数の推定と検定などを理解し,行えるようになることを目標とする.
授業方法
板書による講義と問題演習を行う.
学修を通じて育成する力(DPとCPとの対応関係)
DP・CP1

知識・教養・倫理観

DP・CP2

世界情勢の理解

DP・CP3

論理的・批判的思考力

DP・CP4

問題発見・解決力

DP・CP5

挑戦力

DP・CP6

コミュニケーション

DP・CP7

リーダーシップ・協働力

DP・CP8

省察力

到達目標
  • 二項分布,正規分布,t分布などの代表的な確率分布を理解する.統計量の確率分布である標本分布を理解する.
  • 母平均,母分散などの母数の推定を理解し,行えるようになる.
  • 母平均などの母数の検定を理解し,行えるようになる.
授業計画
回数 授業内容 授業時間外学習
(準備学習・復習)の内容
時間外学習時間数の目安(分)
1

ガイダンス:
科目概要の説明
シラバスの内容の解説
成績評価の方法

教科書のまえがきや目次を確認する.
講義後は講義内容を振り返っておく.

240分
2

データの整理,基本統計量,平均,分散,標準偏差

準備:教科書p1~p6を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと

240分
3

確率の基礎1:
確率の定義と条件付き確率

準備:教科書p15~p18を読むこと,とくに確率について復習しておくこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと

240分
4

確率の基礎2:
確率変数と確率分布

準備:教科書p19~p25を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと
備考:以降の講義では正規分布が頻繁に用いられるため,講義内容は十分に復習しておくこと

240分
5

二項分布

※講義の進行次第ではポアソン分布などのトピックも取り扱うことがある.

準備:教科書p25~p29を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと

240分
6

中心極限定理と正規分布

準備:教科書p30~p36を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと

240分
7

正規分布と標本分布

準備:教科書p32~p39を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと
備考:以降の講義では正規分布が頻繁に用いられるため,講義内容は十分に復習しておくこと

240分
8

標本平均の分布

準備:教科書p39~p40を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと

240分
9

統計的推定1:点推定

準備:教科書p47~p49を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと

240分
10

統計的推定2:
母平均の区間推定(母分散既知)

準備:教科書p50~p52を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと

240分
11

統計的推定3:
母平均の区間推定(母分散未知)
t分布

準備:教科書p43, p52~p53を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと

240分
12

仮説検定1:検定とはなにか
母平均の検定(母分散既知)

準備:教科書p47~p60を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと

240分
13

仮説検定2:
母平均の検定(母分散未知)
母比率の検定

準備:教科書p61~p64を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと

240分
14

仮説検定3:
等平均の検定

※講義の進行次第ではカイ二乗分布や適合度検定などのトピックも取り扱うことがある.

準備:教科書p66〜67を読むこと
復習:教科書の例題を確認し,演習問題の該当箇所を解くこと

240分
15

試験と解説

準備:これまでの学んだことを復習すること
復習:解けなかった問題を復習すること

240分
到達目標と成績評価方法の対応
到達目標(再掲) 成績評価方法
二項分布,正規分布,t分布などの代表的な確率分布を理解する.統計量の確率分布である標本分布を理解する.
毎回の小テストや試験・レポート課題によって理解度を確認する.
母平均,母分散などの母数の推定を理解し,行えるようになる.
毎回の小テストや試験・レポート課題によって理解度を確認する.
母平均などの母数の検定を理解し,行えるようになる.
毎回の小テストや試験・レポート課題によって理解度を確認する.
成績評価基準・割合
基本的には期末試験によって評価する.小テストや演習等の成績を加味する(30%).
資料の整理,二項分布,正規分布,t分布などの代表的な確率分布と標本分布を理解し,初歩的な統計的推定と検定が行うことができることが合格(60点)の目安となる.

フィードバックの方法
小テストや演習課題で寄せられた質問などを踏まえ,解説を行うことでフィードバックを行う.
教科書
教科書:「確率統計序論 第三版」,道家暎幸,土井誠,山本義郎著,東海大学出版部,ISBN: 978-4486021247.
参考書
1) 「初歩からの統計学」数理情報科学シリーズ,馬場裕著,牧野書店,ISBN: 978-4795200999.
2) 「入門 統計学 −検定から多変量解析・実験計画法まで−」,栗原伸一著,オーム社,ISBN: 978-4274068553.備考:第1〜7章までが講義内容に相当する.
オフィスアワー
  • 開始期間

    2023/09/19
  • 終了期間

    2024/01/16
  • 開始時間

    • 16:20
  • 終了時間

    • 17:00
  • 曜日

  • 場所

    4号館4階,数理情報研究室

備考

オンラインでの対応を行う場合は,Google classroomや小テスト,各課題のコメント欄から随時質問を受け付けて,メールでの返信や解説資料を公開することで質問等に対応する.
科目の特徴
  • アクティブ・ラーニングを用いた授業
  • 演習の時間はまわりとの相談可.能動的に演習に取り組むことを重視する.
備考